ピストンって自分で交換できるの？

投稿日：2017-11-24

ピストン交換……言葉にすると簡単ですが、これをするにはエンジンを開けるという、とてつもない作業が待ち構えていることになります。
こんな気の遠くなるような作業が必要な場合は、躊躇することなくショップに持って行くのが、正当なバイカーではないでしょうか……と筆者は思うわけですが、「中にはエンジンを自分で開けてみたい」「ピストン交換くらい自力でやってみたい！」というガレージビルダー気質をお持ちのバイカーも大勢いらっしゃいます。

そこで今回は「ピストンって自分で交換できるの？」という、素朴な疑問にお答えしようと思います。ちなみに筆者の考えは、上記したように「ショップに持って行く」ですけどね。

ショップの人ができるなら個人でも可能

「ピストンって自分で交換できるの？」という疑問に対しての答えですが、当然、自分で作業することは可能です。ただし、ピストンを交換するには、まず、エンジンを自力で下ろし、なおかつ、エンジン……腰上を開き、正しい手順で分解、往復運動によって摩耗し、傷が付いたピストンを交換。オーバーサイズピストンに交換し、合わせてピストン交換、ボーリング、ホーニング加工を施した上で、シリンダーを仕上げるといった様々な工程を踏む必要があるのです。

これは、本当にハーレーのエンジンの知識がないとできる作業ではありませんよね。筆者もエラそうにコラムを書いておりますし、どういった作業をすればいいのかといった知識自体は持っていますが、いざ、これをやろうとは決して思いません。

こんな複雑な工程、手順を書くだけでも面倒だ……と思ってしまう人間に、エンジンを開いていい資格なぞ、ありはしません。あくまでもハーレーに対して、畏敬の念を抱きつつも、未知のエンジンを開いてみたい！という冒険心の強い方か、ショップの工賃を払ったら死んでしまう……といった切羽詰まったバイカーだけに許される作業だと思います。