6Vのビンテージハーレーに12Vの電装類を装着する方法!

ハーレー・バイカーの誰もが憧れるビンテージ・ハーレー……低圧縮比だから意外なほどにスムーズに吹け上がるフラットヘッドに、鋳鉄ヘッドが荒々しいナックルなんかは、ビンテージと呼ぶに相応しい名車でございます。その魅力は、もちろんエンジンだけではありません。ディテールの作りと、それにより醸し出される独特のオーラが、多くの人を惹き付けて止まないわけです。
ところが……そんなビンテージ・ハーレーにも弱点があります。それが……先日の記事でもご紹介したブレーキだったり、セルスターターが装備されていなかったり……といった機能面です。ブレーキは、しっかりメンテナンスしてあげればハーレーのドラムはそれなりには効きます。セルスターターが無くても、調子さえ保っていてクセを掴んでおけば、キックでも始動できないことはありません。
ところが……6Vの電装系だけは、かなり辛い場合もあるのです。6Vヘッドライトの暗さ、知っていますか?田舎の暗い夜道なんか、結構本気で怖いのですよ。
ビンテージ・ハーレーの6Vライトを12Vにする方法
そんなワケで、ビンテージ・ハーレーの6V電装系を12Vに変更したい、という方は少なくないわけです。実はコレ、それほど難しくない作業で実施できるのであります。6V→12Vというのは実は案外一般的に行われている作業でして……ホンダ「モンキー」&「ゴリラ」をはじめとした”4ミニ”界なんかでは、キットが多数販売されています。
そこまでポン着けではないものの、もちろんハーレーにおいても12V化は可能です。
CE社製 12Vビルトインレギュレーター・ジェネレーター
品番:DS-313074
メーカー:Drag Specialties
価格:¥67,640(税込)
CYCLE ELECTRIC社製の12Vローアウトプット・ビルトインレギュレーター・ジェネレーター。1936~69年のナックル・パン・フラットヘッドモデルに適合する商品です。これで純正の6Vから12Vへ変換することができるわけです。
本商品には、ビルトインタイプの12Vレギュレーターが付属します。ローアウトプットタイプですので、5.5A付近の小型のバッテリーを搭載する場合にご使用いただけます。なお、取り付けボルト径は5/16-24。
そして……ご注意いただきたいのが対象となる車両。1936~57年の車両に取り付ける場合はケース側の穴を5/16に拡大するか、または品番16-0920のヘリコイルをジェネレーターに入れることで1/4のマウントボルトのまま取り付けが可能です。お値段は消費税込みで2万3,220円です。純正サイズ:1936-57年1/4-20ボルト、1958-69年5/16-24ボルト
また、1958年以前のモデルに取付する場合は、品番32-0204の13Tジェネレーターギアキットへの変更が必要になります。お値段(消費税込み)は3,834円です。
12V化は可能だから利便性を高めるなら挑戦したい!
これにてより12V化が完成するわけではなくて、電球なども全部取り換える必要がありますので、一般的に行われている、とは言え、かなり大変な作業であります。また正直申しますと、筆者自身は電装系が苦手だったりしまして……コレを自分で作業するのは無理かなと考えます。
商品の適合性は当店にお問い合わせ頂くとして、作業そのものはプロショップにお任せするのが良いかなと思う次第です!