直感を大切に!アメリカのカスタムシーンを牽引するビルダー達【Part1】

投稿日:2020-01-03

アメリカって面白い国だといつも思うのです。大きな資本をバックにつけてグローバルに大活躍するカスタムビルダーがいる一方で、ガレージでコツコツと、どうやって商売を成立させているのかと、いらぬ心配をしたくなるようなガレージビルダーも存在していて……それぞれが一定程度にリスペクトされているのはご存知の通りです。

そこで今回は、マックスシャーフハープーンジェーソンジェシーといいう著名なガレージビルダーについて、駆け足でご紹介しちゃいましょう!

 

男臭さが魅力のマックス・シャーフ

最初にご紹介するのはマックス・シャーフ。REAL、Fourstarのライダーとして、そして現在はご存知の通りバイクビルダーとしても第一線で活躍する、スケート界のレジェンドでございます。そして、“4Q CONDITIONING”というプライベートレーベルにてカスタムバイクを製作しているばかりでなく、オリジナルアパレルの販売、さらには”Fourstar”や”VANS SYNDICATE”といった他ブランドとのコラボレート商品を手掛けたりもしています。

モーターサイクルのカスタムシーンに限らず、運転手→カスタムビルダーという流れは定番ルートの一つだったりもするのですが、マックス・シャーフの場合はスケボー・ライダーがオリジンである、というのが、ちょっと珍しいところであります。

そんなマックス・シャーフが関与した製品が、日本でも手に入ります。それがWHITE’S BOOTSとのコラボレーションにより生み出されたブーツ『4Q CHUKKA』です。

「WHITE’S BOOTS からどのようなブーツ にしたいかと聞かれたとき、みんなはエンジニアブーツじゃないかと思ったみたいだけど、オレはRIDEするときもショップでバイクをいじる時も動きやすくて、一番気に入っているチャッカブーツにしたいと伝えたんだ。スケーターだからかもしれないけど、ショップで作業するときに背の高いブーツを履いていると作業がしにくいんだよ。チャッカは脱ぎ履きもしやすいからスニーカー感覚で履けるところも最高だね。
Eric: 通常はブーツのデザインを仕上げるのに、1年以上の時間が掛かるんだけど、今回はちょうどチャッカの構想があったからデザインはスムーズに決まっていった。マックスの意見を取り込みながら完成させたこのチャッカをマックスも気に入ってくれたみたいでよかったよ」

と語っています。その男らしく実用的、そしてバイクいじりにもライディングにも適したブーツを是非、手に取ってみて欲しいです。

 

ジェイソン・ジェシーもプロのスケーター

続いてご紹介するジェイソン・ジェシーもまた、プロのスケーターであり、またカスタムビルダーであります。その人気ぶりは、マックス・シャーフと同等。二大巨頭と言えるほどであります。1980年代後期に、スケートボードメーカーの“Santa Cruz”の契約ライダーとして活躍しまして……その後、ハーレーのカスタムにも傾倒して行きました。

彼の作品もマックス・シャーフのそれに似て、スポーティさの欠片もない、チョッパーなのが面白いところ。代表作のパンヘッドをベースにしたチョッパー『Black Tibetan』ですが、ブロックヘッドをベースに制作したチョッパーでも、フロントにはスプリンガーフォークを、そしてガソリンタンクには小振りなピーナツタンクを採用。シンプルかつマッチョなイメージに仕上げています。

スケートボーダーには、(良く知りませんが……)パーク出身者とストリート出身者というセクトがあるようで……もちろんこのジェイソン・ジェシーはストリート派。なのでバイクの好みもパークで映える派手なカスタムではなく、丁寧に自身の手で作り上げたチョッパーになると……そんな気がします。バイクのカスタムには、直感と自身のオリジンが反映されると感じさせられる部分であります。

 

“Cycle Zombies”はSO-CALカルチャーの体現者

最後にご紹介するのは、SO-CALカルチャーの体現者と言われる”Cycle Zombies”です。”Cycle Zombies”とは、カリフォルニア州オレンジカウンティにて、Stopnik(ストップニック)ファミリーとその身近な仲間たちによって生み出されたブランドです。

サーフ、スケート、自ら組み上げるモーターサイクルとともにある彼らの唯一無二のライフスタイルを、TEEやHAT等のウェアに落とし込み発信しています。非常に雑に説明してしまうと……『デウスエクスマキナ』のカリフォルニア版といったところでしょうか。

デニムとVANSのリアルなウエストコーストスタイルはもちろんですが、サーフ、スケートとともにモーターサイクルをバックボーンとしているCZには、ラギッドなテイストもよく合います。VANSなどのスケーターシューズだけではなく、インダストリアルな雰囲気でブーツなどを合わせるのもCZならではのスタイルでしょう。

なんてCZアパレルを取り扱うショップさんのウェブサイトに書いてありました。よろしければ是非、コチラも手に取ってみてください!

 
画像参考-Unsplash
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