【カスタム用語】ボアアップとスープアップって同じじゃないの!?

いきなりですが「ボアアップ」と「スープアップ」の違い、分かります?両方とも排気量を上げる変更を示しているのですが……今回この記事を書くに当たって調べたら、面白い事実に気が付きました!
知っている方にとっては今更かも知れませんが、この「ボアアップ」と「スープアップ」という両単語の意味を説明して行きます。最後までお読みくださいね!
ボアアップとは、”ボア”をアップすること!
内燃機関(エンジン)を搭載するオートバイの諸元表(スペック表)には、エンジンの排気量が出ていますね。その付近には必ず、ボアとかストロークが記載されています。上掲の画像はハーレージャパンのウェブサイト、「FAT BOY 114」のスペック表なのですが、ここにもボアが出ていますね。このボアが、ボアアップのボア、であります。
で、エンジンの排気量というのは、π(シリンダーボア/2)2×ストロークで求められます。小学校で習ったと思いますが、円周率×半径×半径×高さ、で円柱の容積が求まるからです。このシリンダーボアをアップすることで排気量をアップするのが、ボアアップなのであります。もっと分かりやすく言えば、デカいピストン&シリンダーに交換する、ということですね。
その目的は、排気量を上げることそのものでは決してなくて、ボアアップすることで排気量を上げてエンジン出力・エンジントルクなどを上げること、であります。
スープアップとは、スープをアップすること???
では次にスープアップ。私の知っているスープアップとは、排気量を上げること。もっと言えば、ボアとストロークを上げて排気量を上げること、がスープアップです。なのですが……ひと様にお読みいただく記事を書くにあたり、今一度考えてみたのです。「スープアップのスープって何よ???」
Google先生に聞いてみたのですが、wikipediaさんが言っています。「ボア、ストロークともに大きくして排気量を上げることをスープアップ(souped-up)ということがある。」
ということで、日本で一般的に使われている意味としては、スープアップとはボアとストロークを両方とも大きくして排気量を上げること、で良いかと思います。
英語のスープアップは意味が違う!
ひとまず意味は分かったのですけど……soup=スープに排気量っていう意味なんてありました? ということで調べてみますと、無いんですよね。代わりにsoup upをWeblio英和辞典で調べてみると……
《口語》
1〈車(のエンジン)などを〉(改造して)馬力[性能]を増す,チューンアップする 〈up〉.
He bought an old car and souped it up. 彼は古い車を買ってチューンアップした.
2〈…に〉精彩を添える,〈…を〉いっそうおもしろく[魅力的に]する 〈up〉.
なんて記述されているのです。スープアップとは、英語(口語)では、馬力(性能)を増すこと、であるみたいです!別に排気量とは関係ないのかもです。