【バイカー基礎知識】プラグの熱価はあってる?プラグの種類と熱価について学ぼう!

極めて重要な役割を担っていながらも、トラブルが起こらなければ基本的に放置されている不憫な存在……それがスパークプラグです。
そこで今回は、このスパークプラグにスポットを当ててみたいと思います。
スパークプラグの種類
「えっ……スパークプラグに種類なんてあるの?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんね。実はスパークプラグにもイロイロあるのです。その種類ですが、分け方もイロイロです。ここでは、幾つかの分け方と、それに応じた種類を説明して行きます
スパークプラグは電極の素材で分けると3種類
最初は一般的な分け方である、「電極の素材」による分け方。これで行きますと……
- レジスタープラグ:電極にニッケル合金を使用したプラグ。最も一般的なレジスタープラグ。
- 白金プラグ:電極素材に白金(の合金)を使用しており、耐久性に優れたスパークプラグ。
- イリジウムプラグ:電極素材はイリジウム。耐久性に優れ、白金よりも電極を細く製造することができるためスパーク性能が高い。
こんな風に、スパークプラグは電極の素材により3種類に分けることができます。
スパークプラグは電極の形状でも分類できる
スパークプラグは燃焼室において点火を起こす=燃焼の起点、という重要な役割を担っています。つまり、高出力化、省燃費化の鍵を握る機能パーツであるわけです。そのため少しでも燃焼効率を高めたり、耐久性を高めたりと、形状を変更することで、性能向上を図っています。ということで、電極の形状で分類しますと……
- ワイドギャップ:ギャップ寸法を1.1~1.5mm程度にまで広げることで、電極の消炎作用を小さくして、着火性を向上させたスパークプラグ。
- グリーンプラグ:電極に90°の溝加工を施すことで火花を飛びやすくしたスパークプラグ。
- 多極プラグ:外側電極の極数が2本(または、3本・4本)あるスパークプラグ。耐振性能、または耐汚損性能が高められている。
などなどの種類があります。詳しくは本稿末尾にリンクを貼っておきますので、スパークプラグのリーディングカンパニーであるNGKさんのウェブサイトをご覧ください!
スパークプラグの熱価ってなに?
続いては、スパークプラグの熱価について。スパークプラグの役割は燃焼の起点=火花を飛ばすこと。であるから、非常に高温になります。この高温に耐えるには耐えるのですが、その熱を逃がさねばなりません。その逃がす度合いを熱価といいます。
ということは……熱価の高いスパークプラグを選べば良いのか、というと決してそんなことはありません。エンジンに合った熱価のスパークプラグを選ばないと、焼け過ぎたり冷え過ぎたりして、正しい燃焼が行われないのであります。ということで、スパークプラグを交換する際には、ノーマルと同じ熱価の製品を選ぶことが大切であります。
品番:DCPR7E
メーカー:NGK
価格:¥539(税込)
とういことで、NGKプラグ『DCPR7E』は、1999年から現行のツインカムモデル&1986年から現行のスポーツスターモデルに対応するスパークプラグ。セラミック抵抗体を内蔵したレジスタープラグであり、スパークで発生する点火ノイズを抑えます。エンジン制御コンピュータのノイズによる誤作動を防止します。純正6R12・チャンピオンRA8HCと同等のプラグです。
品番:RA8HC
メーカー:CHAMPION
価格:¥401(税込)
こちらはCHAMPIONスパークプラグ。
適合 :1999-2014年ビッグツイン
1986-2003年XLモデル
1988-2003年BUELL
元々ハーレー純正プラグを手がけるメーカーで、プラグ自体も世界中で市販車からレーサーまで採用されている為信頼度は高いです。適合が細かく分かれているのも納得できます。オススメです。※1本売りです。ターミナル部分の脱着は出来ません。