ハーレーの子会社「Serial 1 Cycle Company」が電動のビーチクルーザーを公開!

もうハーレー・ダビッドソン社が電動化に向けて本気を出していることは、皆さんもご存じのことと思います。
こうしたフルサイズの電動モーターサイクルの市販化だけでなく……
こんなユニークな電動バイクや……
ほぼMTB(自転車)みたいな電動バイクのコンセプトモデルを発表していました。そんなハーレーの電動化への本気度を示している会社が、電チャリ=電動アシスト自転車専業メーカーのSerial 1。
ロゴにもありますように、ハーレーの子会社なのであります。今回は、このハーレーの子会社であるSerial 1が発表した素敵なビーチクルーザーをご紹介しましょう!
Mash/Chopperは電動ビーチクルーザー!
それがコチラ!Mosh/Chopperというモデルでして、端的に言えば、電動アシスト機能つきのビーチクルーザーであります。
Serial 1では、もっと一般的な電動アシスト自転車は既に発売を開始していますが、それは正直に言って……普通過ぎてまったく魅力的ではなかったのですが……。こちらは、ワンオフシリーズとして、手の込んだ一品ものを作ろう、ということで、ご覧のような見事な出来栄えに仕上がっているわけです。
念のため、ビーチクルーザーって何かって話をしておきますと、ビーチをクルーズするためのチャリ。ゆったりとしたアップハンドルと、これまた美しい弧を描くフレーム、そしてギヤは1段のみ、というのが一般的であります。ビーチクルーザーはギヤをチャカチャカ変えて素早く走るのではなく、サーフボードを脇に抱えつつ、ゆったり・のんびり走る自転車なのであります。
ということでビーチクルーザーには、ハーレーと良く似たカスタム文化なんかもございまして……特にペイントや小物類なんかをお洒落なものに変更して楽しんでいる方が、西海岸なんかには多数存在しているわけです。
そういった観点からみると、このMash/Chopperは、ハーレーのカスタム文化をビーチクルーザーにブっ込んだ、みたいな感じで、面白い仕上がりになっています。公式サイトによると、60年代のチョッパーが採用したサイケデリックなペイントを再現した、とありますが、自転車の全体的なイメージの原点は、BMXが流行し始めた1970年代の名車、Schwinnのスクランブラーのようですね。このハンドルバーのほか……
ステンレススチール製シッシーバー+バナナシートという処理も、完全にSchwinnのスクランブラーを模したものであります。
が……フレームに施されたペイントの仕上がりは素晴らしい!!
ビーチクルーザーの魅力の一つが、極めてシンプルであることなのですが、本モデルは電動ということでスイッチ類がハンドルグリップに搭載されていますが、シンプルなスイッチボックスとすることで、魅力を損なわないよう配慮しているのも良い感じ。ラメ入りグリップラバーも可愛いであります。
また、パワフルな電動に対応しつつ、チェーンのメンテナンスフリー化を実現するベルトドライブを採用している点も、筆者は気に入りました。
ということで、この魅力的なワンオフの電動ビーチクルーザーですが、たった一台だけが生産され、オークションにかけられたところ、1万4,200ドルで落札されたそうです。
コレがハーレーがやりたいことなのかと思うと、ちょっと残念ではあるのですが、まぁ素敵なビーチクルーザーではあります。欲しい方はお金を貯めて、オークションに参加してみてください!!