ハーレーパーツメーカー~SIFTON Motorcycle Products

当コラムでは、ハーレーパーツメーカーを順次紹介しております。前回は、台湾発の老舗チェーンメーカーであるTYCをご紹介しました。
今回は、それに続いて、アメリカの伝説的なチューナーであり、エンジンパーツを中心としたチューニングパーツやリプレイスパーツを供給している、SIFTON(シフトン)をご紹介いたします。
SIFTONはアメリカの伝説的チューナーだった!
SIFTON Motorcycle Productsの源流となった人物はトム・シフトン氏。1990年に亡くなりましたが、モーターサイクルの高性能パーツにおける品質と創意工夫という遺産を残した伝説のチューナーです。
1920年代、トム氏は夜間学校で工具作りを学び、熱狂的なモーターサイクリストになりました。そして、愛車の走りを良くしようと常に努力を重ねていました。そして、バルブの動作を制御して吸気を改善することでエンジン性能が大幅に向上することを発見したのです。トム氏は数百ものカム形状を試し、カムの進角を早めることに成功しました。このカムは、現在でもシフトン製品の看板となっています。
また、トム氏が先進的なカムシャフトを開発した頃、ダブルバルブスプリングが登場しました。これにより、バルブトレインがより高回転まで追従するようになりました。
トム氏はまた、非常に硬く、中空の高強度のアルミニウム製プッシュロッド(現在でもプッシュロッドの業界標準)も設計・製造しました。トム氏は自身の革新的なパーツを結集し、1926年にはメーカーが工場で製造したモーターよりも優れたエンジンを作り上げました。
1933年、トム氏は店をサンノゼに移し、ディーラーとなりました。1937年にはワトソンビルに支店を設立。1948年にはサンベニートとパロアルトにも支店を設立しました。
1938年、サム・アリーナ氏はシフトン製のレーサーでオークランド200マイルレースに出場。トム氏はピストンリングを改造してオイル供給を改善しました。サム氏は200マイルを走り切り、それまでの記録を17分以上更新して勝利しました。
1945年から1947年まで、サム氏はシフトン氏がチューニングしたマシンでレースに負けず、故障もしませんでした。ラリー・ヘドリック氏は、1950年にシフトン製レーサーで国内のすべての1マイルレースに勝利しました。1950年から1956年まで、トム氏が手掛けたレーサーは、ベイメドウズで行われた6つの20マイルレースのうち5つで優勝しました。
1953年、トム氏は販売店をサム氏に売却。そして1958年、トム氏は友人のためにカムやその他の部品を作り始めました。それが広まり、トム氏は新しいビジネスを手に入れました。これが現在のシフトンへと繋がるのです。
SIFTON製 オススメパーツ
SIFTON製 簡易オイルフィルター
品番:40-0387
メーカー:V-TWIN
価格:¥10,230(税込)
サイズ:全長71mm、幅29mm
最初にご紹介するのは「SIFTON製 簡易オイルフィルター」。VINTAGE車両やカスタムなどでオイルフィルターのない車両に使用します。オイルタンクへの戻りのラインへ取り付けます。
SIFTON製 プッシュロッドキット パンヘッド用 53-65年
品番:11-9522
メーカー:V-TWIN
価格:¥13,530(税込)
続いてご紹介するのは「SIFTON製 プッシュロッドキット パンヘッド用 53-65年」。1953-65年ハイドロユニットのパンヘッド用です。
曲がり・ロッカーアーム受け部の磨耗交換用にもどうぞ!
SIFTON製 コンロッドベアリングセット 36-99 BT
品番:10-2522
メーカー:V-TWIN
価格:¥19,690(税込)
最後にご紹介するのは「SIFTON製 コンロッドベアリングセット 36-99 BT」。
1936-99年 ビッグツインモデルに対応するローラー&ケージセットです。
※交換作業は専門の業者へご依頼ください。