ハーレーパーツメーカー~METZELER(メッツラー)

当コラムでは、ハーレー用パーツのサードパーティや、ハーレーに使える部品・用品メーカーをご紹介しています。
今回は、ドイツが誇る老舗タイヤメーカー、METZELER(メッツラー)です。
METZELERはドイツの老舗タイヤメーカー!
METZELER(メッツラー)の設立は1863年ですから、日本はまだバリバリの江戸時代!
ちょんまげスタイルの江戸っ子が闊歩していたころ、商人のロバート・フリードリッヒ・メッツラーさんは、ドイツのミュンヘンでゴム製品貿易業を設立しました。これが後のメッツラーとなります。
1871年には、メッツラーはゴム製品の自社生産を決意して最初の工場を建設。1874年には生産を開始しています。当時最先端の乗り物だった気球用のシェルを生産し、1878年のパリ万国博覧会では、メッツラーは世界最大となる直径36mもの気球用シェルを供給したそうです。
その後、個人向けの乗り物として自転車・モーターサイクル・乗用車用ゴムタイヤの普及に伴い、M&Aを駆使しつつ事業を拡大していきました。
1986年にメッツラーはピレリの傘下に入った!
1986年、メッツラーはピレリに買収され、モーターサイクル用タイヤ生産に専念することとなりました。現在でも、メッツラーはピレリ社が保有するモーターサイクル用タイヤの世界有数のブランドの1つであり、ドイツ国内においては30%以上の市場シェアを占めています。
そういうわけで、ピレリとメッツラーは似たデザインのタイヤをそれぞれのブランドから発売しています。実際、両社のモーターサイクル用タイヤでは「ゼロディグリースチールベルト」という円周方向に巻かれたワイヤーコードを用いる点で共通しています。違うのは、味付けとテスト環境だと言われています。
分かりやすく言えば、ピレリはスポーティさを重視し、メッツラーは安全性を確保しつつ楽しさを追求した仕上がりとされています。メッツラーは安全性を重視していることから、冷えた路面やウェット環境下でもグリップ力を発揮できることが重要視されています。