LEDにも交換時期があるって知ってた?長持ちさせる方法と寿命について
近年はさまざまな場所で電球のLED化が進んでいます。電気代が安く、長寿命というメリットがあるため、普及するのは当然といえるでしょう。ハーレーをはじめとするモーターサイクルのライト類でも、LEDの採用が一般的になっています。
このようなLEDライトも、いずれは寿命を迎えて交換が必要になります。そこで今回は、LEDの交換時期や、より長く使うための方法について解説していきます!
LEDは省電力で長寿命!
LED(発光ダイオード)とは、電気を流すことで半導体が発光する仕組みを利用したライトのことです。白熱球やハロゲン球に比べて発熱が少なく、省電力で長寿命なのが最大の特長です。
近年ではご存じのとおり、ハーレーの純正ヘッドライトでもLED化が進んでいますし、社外品も明るさや信頼性の高さ、さらにドレスアップのカスタムパーツとして人気が定着しています。
LEDは構造上フィラメントがないため、振動に強いというメリットもあります。ハーレーの大排気量Vツインは振動が大きく、従来のハロゲン球ではフィラメント切れが起こりやすいですが、LED化によってこの弱点が改善されました。
一方、家庭用LEDと同様に、モーターサイクル用のLEDも「無限に使える」わけではなく、寿命が存在します。使用方法によっては劣化を早めてしまう場合があるのです。
LED交換間近のサインを見逃すな!
先に述べた通り、LEDライトにも“寿命のサイン”が必ず現れます。以下のような症状が出た際は、交換を検討するタイミングです。
ライトが徐々に暗くなる:家庭用LEDは突然切れるイメージがあるかもしれませんが、実際には徐々に暗くなっていくのが特徴です。これが劣化のサインです。夜間走行時に「最近ちょっと暗いかも?」と感じたら注意しましょう。
点滅・ちらつき:路面の段差を超えたタイミングでライトが点滅したり、振動とともに明るさが変わる場合、LED内部の基板や配線の劣化、もしくはコネクターの腐食が考えられます。
色味の変化:新品のLEDは真っ白~やや青白い色味ですが、寿命が近づくと黄色がかった色に変化することがあります。光量の低下だけでなく、色味の変化も交換判断の材料です。
LEDの寿命と交換時期
一般的にLEDの寿命は約2万~5万時間と言われています。ただし、これは理論値であり、実際にハーレーなどのモーターサイクルに搭載されたLEDでは、それよりも寿命が短くなることが多いです。その理由は…
ハーレー特有の強い振動: LED自体は振動に強いですが、基板やハウジング、配線が振動によって傷み、結果的にライトの寿命を縮めてしまうことがあります。
また、“熱への弱さ”も寿命に影響します。LEDはハロゲンよりも発熱しにくいものの、基板に熱がこもると劣化が早まります。特に社外の安価なLED製品は放熱設計が不十分な場合もあるため、カスタムでLEDに交換する際は注意が必要です。
さらに、“電圧の不安定さ”も寿命を短くする原因の一つです。オルタネーターやレギュレーターの劣化で電圧が変動すると、LEDに悪影響を及ぼします。ハーレーは年式によって充電系が弱い車種もあり、それがLED劣化の間接的な原因になる場合もあります。
それでは、実際にどのくらいの期間で交換が必要かというと、筆者自身とバイク仲間の経験から判断すると……
・純正LED:5〜8年ほど無交換で使えるケースが多い
・安価な社外LED:3年程度で劣化が目立つことがある
・高品質LED:純正LEDと同等の期間、安定して使用が可能
このような結果となっています。特にヘッドライトがLEDの場合、安全面に直結しますので、5年に1度は点検または予防交換をおすすめします!
LEDを長持ちさせる方法
LEDにも寿命があることをご理解いただけたと思いますが、使い方次第で寿命を延ばすことも可能です。ここではハーレー乗りの皆さんに特に意識していただきたいポイントをまとめます。
1.電圧管理を徹底する
先述のとおり、充電系の不調はLEDの大敵です。レギュレーターやオルタネーターの不調による電圧の乱れは、LED基板に負担をかけて寿命を縮めます。以下の3点を守ることでLEDトラブルを防ぎ、寿命を延ばすことができます。
– 長期間乗らないときはバッテリーを充電しておく
– 長時間のアイドリングを控える
– (車両年式によっては)レギュレーターの点検を行う
2.コネクターの防水・防錆対策を行う
これはやや玄人向けですが、LED寿命を伸ばす効果は確かです。ライト本体ではなく「接点」のトラブルで寿命が縮むことも少なくありません。コネクターに防水グリース(シリコングリス)を薄く塗るだけで、接点の腐食を防げます。誰でも手軽にできるので試してみてください!
3.放熱性能の高い製品を選ぶ
社外品に交換する場合、放熱性能の高い製品を選ぶことが重要です。特に社外ヘッドライトを選ぶ際は「放熱フィンの大きさ」「アルミハウジング」「内部ファンの有無」などをチェックして、短寿命の粗悪品を避けましょう。
4.安価すぎるLED製品は避ける
極端に安いLEDは最初は明るくても基板や放熱設計が貧弱なことが多く、寿命が極端に短い場合があります。ハーレーは長く乗り続けるバイクですので、LEDも信頼できるメーカー製品を選ぶことで、結果的にコストパフォーマンスも良くなります。
最後に、当店ネットショップで販売中のおすすめLED製品をご紹介します。
LED テールライトバルブ レッド
品番:2060-0024
メーカー:Drag Specialties
価格:¥2,167
サイズ:直径約25.8mm、全長約47mm
信頼のDrag Specialties製「テールライトバルブ 赤LED」。汎用カスタム部品で、ノーマルソケットにそのまま差し込んでご利用いただけます。
キジマ Nano3 シングルLEDウインカー アンバー 12V1.35W 2コイリ
品番:219-5201
メーカー:KIJIMA
価格:¥15,400
ボディーサイズ:13×10×14.2mm
信頼のキジマ製、ブレットスタイルの極小LEDウインカーランプです。サイズからは想像できない発光量で、視認性も抜群。ECE認証取得済み(148R)のため車検対応。取り付け状態等によっては車検非対応の場合がございますので、ご注意ください。ウインカーやインジケーターの点滅状態に異常が生じる場合、ICウインカーリレーやレジスターによる対策が必要です。
【取付けボルト】M6×9.5mm
【配線長】約180mm
【本体材質】アルミダイキャスト
【発光色】アンバー
【入り数】2個
【消費電力】12V1.35W
キジマ Nano LEDテールランプ レッド 12V 1コ
品番:218-3149
メーカー:KIJIMA
価格:¥7,150
ボディーサイズ:幅9.8mm、奥行14.2mm
こちらもキジマの製品で、極小LEDテールランプです。超小型ながらECE認証取得済み(レンズにEマーク有)のため、車検対応品です。公道上での視認性も問題ありません。
ICウインカーリレー
品番:304-052
メーカー:KIJIMA
価格:¥3,850
適合:50WまでのDC(直流)12V
LEDバルブ・通常バルブどちらにも対応可能なマルチウインカーリレーです。バッテリー搭載の車両でご利用ください。





