スロットルのレスポンスが悪い時の対処方法

バイクに乗っていて、最も接する頻度の高いパーツと言えば……スロットルですよね。何せ常に握って回しているのですから、ある意味ライダーとバイクをつなぐパーツと言い換えてもいいかもしれません。最も接する機会が多いだけにこのスロットルのレスポンスに関しては、ほとんどのライダーは敏感になりますよね。
今回は、そんなスロットルのレスポンスが悪い時の対処法についてのお話です。
スロットルのレスポンスの悪さには複数の理由が考えられる
愛車のスロットルのレスポンスが悪い時ってありませんか?筆者の場合は以前、スロットルケーブルがものの見事に切れた際に、その恐怖を存分に味わいました。また、”スロットルのレスポンスが悪い”と言っても、そういうワイヤー的なトラブルではなく、例えばキャブレターのセッティングが悪い際もレスポンスは下がります。また、キャブのネジがゆるんでいたとしてもレスポンスは悪くなりますし、エンジン内の圧縮不足や排気管部分の詰まり、また点火不良や燃焼時の燃費の悪さといった具合に、複数の理由が考えられるのです。
ワイヤートラブルならワイヤーの交換、張り直しでOK
まず、スロットルのレスポンスが悪い際、アクセルを回して戻りが悪ければ、それはワイヤー系のトラブルですね。ワイヤーが切れる前に交換、張り直しをすれば問題解決です。切れちゃったら……押すかレッカーになりますね。クラッチワイヤーなら移動は可能なんですけどね。アクセルワイヤーの場合は、危険なので素直にレッカーを呼んでしまいましょう。
ハーレーには電子スロットルも採用
通常、アクセルワイヤーがスロットルバルブを開閉してガソリンの量を調整していますが、ハーレーの一部車両には2008年以降、電子スロットル(ドライブ・バイ・ワイヤー)を採用している車種も存在します。2008年以降のツーリングモデル、CVOソフテイルモデル(FLSTSE、FXSBSE、FLSTNSE)、2016年以降のソフテイルモデルなどが該当します。
こちらはワイヤーではなく、ハンドルの中に内蔵されたセンサーが、グリップの捻り具合をセンサーが感知してスロットルマニホールドのアクセル開度を調節するというタイプです。
この電子式だった場合は、恐らく出先ではイジることも困難でしょう。素直にレッカーされちゃいましょう。ちなみに電子式スロットルは、1テンポ遅れてから吹けるといった不具合がある場合があるようですが、社外品の改善パーツなども出ているようですよ。
キャブレターに問題点が!?
現行のハーレーはインジェクションですので、インジェクション前の車両限定ですが、キャブレター由来の調子の悪さであれば、キャブレターのダイヤフラムの破損、インマニからのエアー吸い、キャブの開閉弁のネジの緩みなどが考えられます。順に見ていって破損箇所はないか確認していくしかないですね。
破損箇所が確認できなければセッティングの調整ですね。スロージェットとエアスクリューを調整してみましょう。セッティングは症状によって変えていかなければならないので、覚えるのは大変かもしれませんが、検索などして調べてみるといいでしょう。
また、なんだかんだと振動の激しいバイクですので、意外とネジのゆるみなんかが理由だったりすることも多いので、各ネジ部も見逃さないように気をつけてみてください。
マフラーの詰まりにも注意
エンジンの吹けが悪い際に考えられるのがマフラーの詰まりです。不完全燃焼が起こると内部にある配管部分にススが詰まってますます排気が悪くり、ピストンリングの間にゴミが入ってなめらかに動作しなくなるなどのトラブルが起きる可能性があります。まずはマフラーから出る煙の色に注目してみましょう。黒い煙が出ていたら、エンジン部と排気管の中を清掃する必要があります。また、マフラー部分にキズや凹みがあると排気の環境が悪くなり、結果、吹けが悪くなるといった症状が発生します。マフラー部の破損にも要注意ですね。症状が連発するなら思い切って変えちゃいましょう。
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スロットルの不調にも色々な理由がある
「スロットルのレスポンスが悪い」と一言で言っても、上記したように様々な原因が考えられ、慣れてない方に一人で全て対応しろと言っても無理というものです。慣れない内はショップに持ち込んで、作業しているところなどを見て、トラブルの原因なども聞き、少しずつ自分でも対処できるようになっていけばいいのかもしれませんね。
まずは、トラブルが起きないよう、乗車前点検をするなど、してみるといいかもしれませんよ。特にハーレーは。