自分でもチェーン交換できるの?交換方法と必要な工具を紹介

よく「チェーンが伸びる」などという表現が用いられたりしますが、実際にはチェーンを構成する各パーツが伸びているわけではありません。ご存じの通りチェーンは金属製ですので、劣化しても各パーツは伸びたりはしないのです。ではなぜ「チェーンが伸びる」ということが語られるのかというと、チェーンを構成する各駒の軸が摩耗(すり減る)することでガタが発生し、それまできっちりと締め付けられていたパーツに隙間が生じ、結果、チェーン自体が「伸びる」という現象が発生してしまうわけですね。
つまり、チェーンが伸びているという状態はガタついてパーツが上手くハマっていない状態と同義となるわけです。この伸びはある程度調整することも可能ですが、リアのスプロケットについているチェーンが浮いてしまっているようなら交換するのがベストでしょう。
チェーンは自分で交換できる?
さて、ここかららは実際に「チェーンが伸びた」状態になった時のお話です。このような状態になると乗り心地は悪くなるし、振動、騒音も発生します。燃費まで悪くなります。こうなるとチェーンを交換するしかありませんね。手っ取り早いのはショップにお願いすることですが、チェーンの交換は自分でも可能です。DIY好きバイカーならば、やってみてはいかがでしょう?
というわけで今回は、チェーンの交換方法と必要な工具について紹介しましょう。
チェーン交換に必要な工具
●チェーンカッター
ローラーチェーンを切ったり繋いだりする工具です。コマを構成するピンをハズしたり留めたりできます
●グラインダー
チェーンのカシメの頭部分を削ります。これさえあれば楽チンです
●金やすり
チェーンのカシメの頭部分を削ります。グラインダーがなくても金やすりさえあれば作業が可能です。楽ではないです
●プライヤー
クリップタイプのチェーンの時に役立つプライヤーです。カシメタイプには役に立ちません
チェーン交換の手順(カシメタイプ)
●ピンの頭を削る
●削った頭をチェーンカッターに差し込みピンを押し出す
●チェーンを交換
●チェーンカッターでカシメる
チェーン交換の手順(クリップタイプ)
●チェーンを見てクリップが付いているコマを発見。表面についているピンをハズす。ピンの口側をプライヤー等で押し出すようにする
●チェーンを交換
●クリップで取り付ける
T-150 チェーンカット&リベット D.I.Dかし丸君
品番:T-150
メーカー:DID
価格:¥13,802(税込)
D.I.Dのチェーンカッター&カシメ工具 かし丸君です。50系セットです。520、525、530、532用です。ピンカットは工具を傷めるため、サンダーで削ったほうが良いです。チェーン交換の際にどうぞ。
いかがだったでしょう?チェーン交換、手順さえ知っていればそれほど手間がかからなそうですよね。まずはチェーンカッターを購入してチャレンジしてみてはいかがでしょう。一度覚えた技術は、そうそう忘れないものですよ。