今更聞けないステアリングダンパーの効果とは?

国産ネイキッドモデルのカスタム車両では装着率が高い“ステアリングダンパー”。走りを予感させるカスタムパーツでもあり、なんかヤリそうな感じがしてカッコいいですよね?
一方で、当たり前の話ですが、ステアリングダンパーには大切な役割があります。今回は、知っている人にとっては当たり前、知らない人は今さら聞けない、“ステアリングダンパーの効果”について、ご紹介しましょう!
横振動を吸収する。それが”ステダン”だ!
ステアリングダンパーの効果ですが、簡単過ぎて書くのも恥ずかしいのですが……”名は体を表す”ということで、名称を日本語に訳せばわかります。
「ステアリング=操舵系」の「ダンパー=制振装置」。モーターサイクルでステアリングと言えばハンドルを意味しますから、ハンドルに加わる振動を制御する制振装置、それがステアリングダンパーです。
大雑把に言って、モーターサイクルで走行中に発生する上下方向の衝撃はサスペンションが吸収してくれるのですが、モーターサイクルには”ウォブル”・”シミ―”それにウィリー後の”キックバック”といった、嫌な振動が発生します。
一般的な市販車では、ジオメトリーの工夫などにより使用速度域では共振が起こらないよう設計されていますが、レーシングバイクやスーパースポーツモデルは、その限りではありません。そこで共振を抑えるためにステアリングダンパーが装備されるわけです。
ステアリングダンパー装備の注意点
さて、というわけでハーレーには基本的にステアリングダンパーを装着する意味は無さそうなわけですが、スポーツスターなんかでサーキットを走る方や、それに準ずる走りをする方には、ステアリングダンパーは必需品でもあります。
なのですが、振動を制御する、という目的から想像できると思いますが、ステアリングダンパーを装着することで、極低速時のハンドリング操作が鈍くなることがあります。街乗り車両に装着する場合は、予め理解しておいて欲しいポイントです。
ステアリングダンパーはカッコいい!
というわけで、今回はステアリングダンパーの効果についてご説明してみました。機能的には一般のハーレー・バイカーに必須のものではない、ということが、お分かり頂けたかと思います。
ところが……それでも、やっぱりカッコいいのも事実。スポスタ乗りの方なんかは、装着したくなっちゃいますよね?そういう場合はお店と相談して、納得してから挑戦してみてくださいね!