ステムに異変を感じた時に疑うべき原因とは?

投稿日:2018-04-24

ハンドル操作が重くなったり、引っ掛かりを感じたり、あるいはカーブを上手く曲がれなくなったり……それがステムの異変であることは、皆さんお分かりでしょう。

今回は、ステムに異変を感じた時の対処法をご紹介しましょう!

 

ステム異変の原因はベアリングを疑うべし!

さて、今更ながらですがステムとは、フレームとフロントフォークを繋ぐ重要な部品。三又とか、トリプルツリーなどと呼ばれたりもします。そして、そこにはステムベアリングが装着されています。このベアリングがあってはじめて、操舵系がスムーズに機能するのです。

そして今回のお題である「ステム異変の原因」ですが、先に正解をお伝えしてしまいますが、このステムベアリングの不具合が第一に考えられます。

ステムの異変は走行時に現れますが、それを確認するには、全輪を浮かせた状態でハンドル操作してみると良いです。重かったり、引っ掛かったり、あるいは前後にガタつきがあれば、それはステムベアリング不良のサインです。

 

ステムベアリングの交換はプロにお任せしたい!

ステムベアリングに不具合があるっぽいな、と感じたら、筆者なら、作業は潔くプロに任せてしまいたいですね……と申しますのも、ステムベアリング交換は大変な作業。前輪・フロントフォーク、それにライト類やトップブリッジを外して、ようやくご対面となります。これら作業をする間、前輪を浮かせて、ケーブル類の干渉を考慮しつつ着実に作業するのは結構大変なんですよね。

実作業を自分でやるかどうかは別として、以下は知識としてお伝えしておきます。ステムベアリングの不具合は、(水分の浸入などによる)グリース切れが主な原因となります。結果として、ボールが錆びて、レース側に傷をつけていたりします。

で、パッと見ても大きな傷などが判別できなくても、ボール&レースを新品に交換しておくのが吉と言えます。そんなに頻繁に開ける部分ではないですからね。そして、グリースをタップリ塗って、元に戻せば、ステム異変は無くなっているはずです。

ちなみに、ステムベアリングは一般的に2種類あるのですが(テーパーローラー・タイプと、一般的なボールベアリング)、テーパーローラーであっても、やることは基本一緒です。新品に交換しておくと良いでしょう。

 

事故後のステム異変は手間が掛かる!

いかがでしたでしょうか?今回はステム異変の際には、ステムベアリングを疑うべし、というお話でした。ステム異変は、特別な理由がなくても、経年劣化が原因で起こるものです。慌てず騒がず、原因を追究してみてくださいね。

ちなみに、事故後にステム異変を感じる場合は、ステムベアリングが原因である場合は少ないです。フォークやホイールの曲がりのほか、ハンドルバーやケーブル類などが干渉していたり、最悪の場合フレームが曲がっている場合もあります。コチラは、プロに相談するしかない案件です。潔くプロにお任せしてくださいね。

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