フューエルインジェクションでも暖機運転って必要なの?

投稿日:2018-06-26

ベテランバイカーさんにとっては当たり前な暖気運転。特に冬場なんかは、掛かりの悪いエンジンを目覚めさせて暖気運転している様子を見れば、そのバイカーの経験が分かっちゃう、というくらい、暖気運転は大切なものでした。

しか~し、フューエルインジェクション全盛時代の今を生きる若手バイカーさんからは、「暖気運転ってナンすか?」くらいのことを言われちゃいます。そこで今回は、知っている人にとっては当たり前、知らない人にとっては覚えておいて欲しい、暖気運転について書いてみます。

 

何故、暖気運転が必要なのか?

いきなり答えを書いてしまいますと……暖気運転はエンジンを大切にするために必要となります。キャブレター時代には、エンジンを始動させた直後にアイドリングが安定しないので、ある程度エンジンを温めねば、ライディングに支障を来たす面がありました。フューエルインジェクション搭載モデルでは、ほぼその心配はないのですが、エンジンを大切にする必要性は残ります。

 

エンジンオイルが行き渡ればOK!

ではエンジンを大切にする、というのが何を意味しているのかと言えば、それはエンジンオイルを各部に行き渡らせる、ということです。特に、長期間乗っていなかったモーターサイクルの場合は、エンジン内部のオイルが、パンに落ちて溜まっており、エンジン内部は油膜が切れた状態になっています。エンジン始動直後、暫く暖気運転をし、油膜を張ってあげることでエンジンの寿命が延びるわけです。

実は暖気運転不要説は、エンジンパーツの加工精度が上がったから、なんていう根拠のないことを言う人もいました。パーツの加工精度は確かに高まっているのですが、それでもモーターサイクルは別々に加工された部品の集合体なわけです。しっかり暖気運転をしてあげることで、エンジンの寿命は確実に延びます。また、しっかりと性能を出すためにも、暖気運転して大切に扱ってあげることが重要です。

 

暖気運転は30秒程度でもOK!

いかがでしたでしょうか?今回は、「フューエルインジェクションでも暖気運転は必要なのか?」ご説明してみました。

ちなみに、暖気運転は、それ程長くする必要はなく、むしろ30秒程度でも充分に効果があります。発進直後は回転を抑えて走行すれば、なお良いと思いますよ。

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