ハーレーのエンジンから異音が…ノッキングの原因と解決方法について!

投稿日:2018-09-21

ガソリンが入っていてエンジンを掛ければ、普通は正常に運転できるはずなのですが……稀にノッキングに悩まれているオーナーさんがいらっしゃいます。

そこで今回は、「ハーレーのエンジンから異音が…ノッキングの原因と解決方法について」と題して、その対処法をご紹介してみます。

 

ハーレーのノッキング。その原因は……

さて最初はハーレーがノッキングしてしまう原因から。と思ったのですが、その前に……ノッキングとは何かと言うと……ハーレーに限らずあらゆるガソリン機関において、点火や火炎伝播に異常が生じる異常燃焼のこと。スロットルを開けたときに”カリカリカリ”とか”カラカラカラ”なんて音が聞こえたら、それがノッキングです。ドアを”ノック”する音”は日本ではコンコン”とか”トントン”ですが、その音が語源であるそうです。出力低下やプラグ・ピストンなどが損傷する原因になりますので、解決する必要があります。

さて、次はいよいよ、ノッキングの原因についてです。ノッキングを熱力学的に申しますと、ノッキングは古くから、シリンダー内で未燃ガスの自己着火により発生する圧力波によって引き起こされる、気柱振動が原因とされています。気柱振動というのは、ビール瓶の口の部分に息を吹き掛けると、”ボー”っと音がすることがありますね。アレは、ビール瓶内部の柱状の空気=気柱が固有振動を起こしているから音がしているわけです。どうです、ちょっと賢い感じの答えですね。

で、そんなお勉強の話ではなくて、実用面に移ります。では実際問題、なぜノッキングが起こるのか、と言えば、それは点火時期を早めた後だったり、あるいは圧縮比を上げた場合に起こりやすくなります。また、混合気の空燃比が限度を越えて薄くなった場合もノッキングの原因となります。

 

ハーレーのノッキング。その対策方法は……

さて、原因が分かれば対策は簡単です。自分で簡単にできるかどうかは別問題ですが……

ということで、まずは点火時期が原因の場合、それを適正にしましょう。詳しい作業方法は車両によって異なりますので省略しますが、ポイントの点火タイミングを合わせてあげればOKです。三拍子を狙って点火タイミングをズラした方は、元に戻すだけですから、できるでしょう!

次に、圧縮比を変えた場合。つまりエンジンをチューニングした方ですね。これは元のピストンに戻してあげれば解決するのですが……そんなワケにはいきませんよね?この場合、一般的には、まずガソリンをハイオクに変えてみる。駄目なら……またスパークプラグを交換してみるのも手です。そして最後の手段として、排気タイミングを遅らせる、という手もあります。

最後に、混合気の空燃比が薄すぎる場合。これはアイドルスクリューを元に戻してあげることで解決する場合もあります。ですがエンジンの全回転域でノッキングが発生する場合には、その調整には結構な手間が掛かります。

 

ハーレーのノッキングは解決できる!

いかがでしたでしょうか?今回は、ノッキングの原因と対策方法についてお伝えしてみました。

普通に乗っている限りは、ノッキングは起こりませんが、稀にカーボンの蓄積やポイントの劣化、プラグの劣化などで、発生する場合があります。この記事を参考に、原因を探ってみてください。プラグ交換程度なら、自分でチャレンジしちゃいましょう!そして……大変な作業はサクッとプロに依頼すること。それが一番簡単&確実な解決方法です。身も蓋もない話ではありますが、それがプロの腕というものです。

このページのTOPへ