もはやエボリューションエンジンは旧車なのか?否か?

旧車あるいはクラシック……なんとも甘美な響きがあるわけですが……そこに厳密な定義が存在していないのも事実。フラットヘッドは当然のこと、ナックルやパンなんかは旧車で間違いないのですが、ショベルって旧車なのですかね?筆者個人的には中古車なのですけど、社会全般では旧車扱いとされています。
それは良いでしょう。ではエボリューションはどうでしょうか?
エボリューションは旧車なのか?
そもそもエボリューションエンジンというのは、フラットヘッド⇒ナックルヘッド⇒パンヘッドと続くハーレーの空冷Vツインエンジンの歴史のなかで、第4世代のエンジンでございます。登場したのは1984年ですから、筆者が助平になる前、少年時代のことですから、筆者にとってハーレーというのはエボを積んでいるもの、という認識でした。
そもそも前作であるショベルヘッドは、今では旧車でカッチョイイってことになっていますが、AMF傘下にあった時代の産物。ハーレーには大したお金もなく、品質も耐久性もイマイチであるとされていたものです。ちなみに筆者は元ショベルオーナーですが何か……
エボリューション?ブロックヘッド?
そんなAMF傘下から脱したハーレーが必死の思いで開発したのがエボリューション。ブロックヘッドなんて呼ばれていました。これはハーレーエンジンの愛称のお約束として、ヘッド形状から名付けられるのですが、エボのヘッドが四角いから、という意味であるとされています。
が、実はソレだけでなくて、英語で”block head”って……実はノロマって意味もあるのです。これはエボリューションに進化したことで、エンジンパーツにアルミ製パーツが多用されたほか、オイル漏れが減ったことなど、進化を遂げたわけでして、それに対するショベルオーナーのやっかみが半分、ってところではないでしょうかね?
ちなみに、フラットヘッドからエボリューションまでは1カムでしたが、ツインカムからは(名前が示すとおり!)2カムになっています。ですので、ここで大きな構造変更があったとも言えます。ですので「エボリューションは旧車だ!何故ならカムが1本だからな!」みたいに言うと、説得力が25%ほどアップするはずです。試してみてください。
エボリューションは本当に旧車なのか?
ということで、今回はエボリューションは旧車なのか、を考えてみましたが、筆者個人的には……どちらでも良いかなって思います。写真を掲載したダイナ系なんかは車体そのものがカタログ落ちしてしまいましたので、もうエボも旧車で良い気もしますが……
皆さんのご意見を頂けたら嬉しいです!