ハンドル切るとゴリゴリする…そんな時はベアリングを疑え!

そろそろ夏から秋のキャンプシーズンに向けて、皆さん、ハーレーをしっかりメンテナンスしていますか?
今回は、ハンドルを切るとゴリゴリする……という症状を抱えた場合の対処法をご紹介します!
ハンドルを切るとゴリゴリする……なんで⁉
相当程度の年を経た中古車にお乗りの方ならば、もしかすると経験したことがあるかも知れませんね。「ハンドルを切るとゴリゴリする……」これは何故起こるのでしょうか?
疑うべきは色々あります。まずはタイヤ。空気圧は正常であるか、偏摩耗していないか、ささっと見てください。
続いて、フロントアクスルを確認します。コレが緩んでいる場合があります。しっかり固定されているならば、フロントアクスルが曲がっている可能性もあります。事故ほどでないにせよ、車両フロント部をぶつけたり、大きな段差を乗り越えたときに、フロントアクスルが曲がることがあります。すると、ハンドル操作に支障を来たすこともあるのです。前輪を浮かせて手でホイールを回転させて、きれいに回れば問題なしです。
フロントアクスルも大丈夫だったら、ケーブル類の取り回しも念のために確認しましょう。これはハンドルやケーブル類を社外品などに交換したときに起こりやすいトラブルです。停車状態でハンドルを左右に切ってみましょう。
ステムベアリングのトラブルが、ハンドルのゴリゴリの原因!
さて、上掲の確認作業で問題なかったら……いよいよ疑うべきはステムベアリングです。ステムベアリングとは、フレームとフロントフォークを繋ぐ、ネック部分の上下に搭載されているベアリングのことであります。
まずは、ステムを留めるトップボルトが緩んでいないか、確認してみてください。この巨大なボルトは、走行時に発生する振動により、緩んでしまうことがあります。するとガタが生じて、ハンドルがゴリゴリする原因となるのであります。
そこが問題なかったら……いよいよステムベアリングが怪しいわけです。このステムベアリングはハンドル操作の根幹を支える重要部品ですから、組み立て時にはグリスがたっぷりと塗布されているのですが、上掲のトップボルトの隙間などから水が浸入すると、徐々にグリスが溶け出し、ベアリングが焼き付いてしまうのです。
ステムベアリングの注油や交換はプロに頼むべし!
ということで、今回は、ハンドルを切るとゴリゴリする……その原因追及の方法をお伝えしました。
実際にステムベアリングに注油したり、交換したり、といった作業は、プロに任せるのが良いかと思います。軽いゴリゴリくらいだと、ベアリングにグリスを塗るだけでOKとなりますが、酷い場合はベアリングレース交換が必要となり、レースを外すのは素人には難しいからです。
大変な作業はプロに任せる……コレは快適なハーレーライフを送るうえで、実に大切な事柄だと思う筆者なのであります。