今更だけどハーレーはなぜV型エンジンなのか?他のV型との違いって!?

投稿日:2020-08-07

ハーレーといえば大排気量のV型2気筒エンジン!これにはもちろん多少の例外こそあれど、多くの方が同意してくれるかな、と思います。

なのですが、ハーレーってなんで大排気量V型2気筒エンジンを搭載しているのか?他のV型エンジンとの違いは?皆さんご存知ですか?今回は、それらを駆け足でご紹介しちゃいます!

 

最初のハーレーは単気筒!

冒頭に記しました通り、今でこそハーレーと言えば大排気量V型2気筒エンジンを一つのアイデンティティにしていますが、その第一号車は……

 

ご覧のように、単気筒モデルでした!コチラは記念すべきSerial No.1と呼ばれる1台であります。

 

コチラは1903年式(と思われている)、The Originとして公開された公式写真。コチラも単気筒エンジンを搭載しています。

文献や当時のカタログを眺めていますと、当初ハーレーは単気筒エンジンを採用していたのであります。

 

高出力・高性能化を求めてV型を採用!

そんなハーレーダビッドソンですが、当然のことながら、性能向上を至上命題に開発を進めて行きました。

現在ではハーレーダビッドソンとインディアンの2社が現存するのみのアメリカメーカーですが、当時はヘンダーソンやACE、エクセルシャーなんていうメーカーが存在していて、V型2気筒モデルや4気筒モデルを発売しており、そこに追随して行ったのであります。

 

で、ハーレーの名声を確固たるものとしたのが、この36ナックル。V型2気筒エンジンをOHV化することで、ライバルを凌駕することに成功。

極めて乱暴に言い切ってしまえば、この36ナックル以降、空冷V型2気筒エンジンというフォーマットがハーレーのスタンダードとなって行ったのであります。

 

他社のV型2気筒エンジンは?

ちなみに、V型2気筒エンジンをウリにするメーカーは、何もハーレーだけではありません。

アメリカ最古のモーターサイクルメーカーを謳って復活を計るインディアンもV型2気筒エンジンを搭載しています。が、コチラは水冷ですね。

 

また、イタリアのドゥカティも同じようにV型2気筒エンジンを搭載していますが、ドゥカティの場合、2気筒化した理由はハーレーと同じ。もともとは単気筒だったエンジンを、アチラはL型に搭載したものです。ただし残念なことに、空冷モデルは減少傾向にあります。パフォーマンス重視のブランドですから、仕方ないところでしょう。

 

同じくイタリアのモトグッツィの場合は、ハーレーと同じくVツインエンジンですが、搭載が縦置きになっています。

いずれも、エンジンの鼓動であるとか、独特の乗り味が一つのウリになっている、というのは面白いものですね。

 

ハーレーのV型2気筒エンジンは挟角45度!

1999年 ツインカム88

さてさて、最後になりますが、Vツインエンジンの各シリンダーが成す角を挟角と言いますが、ハーレーの場合は長らく45度でありました。理論上、振動が発生しないのは90度であるとされていますが、この45度が、独特の鼓動を生んでいるとも言えます。

ところが……

 

ニューモデルに搭載予定のRevolution Maxエンジンの挟角は60度だそうです。シリンダー間が広げることでデュアルダウンドラフトスロットルボディを搭載。これにより吸気効率を向上させて、高出力化を実現するそうですよ。

どんなエンジンに仕上げてくるのか、楽しみですね!

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