ハーレーパーツメーカー~Öhlins(オーリンズ)

投稿日:2020-12-29

細々と淡々と、ハーレーダビッドソンのパーツメーカーを紹介している本コラム。今回は……言わずと知れた“Öhlins(オーリンズ)”です。

バイク好きなら誰もが憧れる、あのサスペンションのスペシャリストですが、その歴史から、強さの秘密まで、その概要をササっとご紹介しちゃいます。

 

オーリンズの歴史:創立は1976年

オーリンズは、Kenth Ohlin(ケント・オーリン)氏が父親の工場の軒先で、小さなビジネスとして始められました。1976年のことです。なんだか、スティーブ・ジョブスのアップルや、ビル・ゲイツのマイクロソフトみたいで、夢がありますね。以降、二輪・四輪のレースの世界で次々と世界チャンピオンを生み出し、それと共に市販品も人気を集めて行きました。

現在の社員は400人。思ったよりも少ないですね。それでも、年間20万台以上のショックアブソーバー、フロントフォーク、ステアリングダンパー、約300万個のCESバルブを、すべてスウェーデンの首都ストックホルムのすぐ北にある施設で生産されています。

 

オーリンズは何をしているのか?

そして今更ながらですが、オーリンズが何屋さんなのかと言えば、アフターマーケット、OEMパートナー、チームに対して、ハイエンドのサスペンション技術を提供することであり、世界40か国で待っている顧客の期待を超えることに注力しています。

オーリンズのスタッフは、世界最高峰のメーカーやレーシングチームと協力しつつ、常に最高のサスペンションを求めています。そして最終的には、そこで得られた知見が、アフターマーケットやOEMショックアブソーバー、フロントフォーク、路上でのステアリングダンパーに適用されている……。私達アフターマーケットのユーザーは、わずかな変更を加えるだけで、うっかりすると何の変更も加えることなく、オーリンズのファクトリーレーシングテクノロジーを利用することができる……だからオーリンズは愛されているのであります。

 

オーリンズを選ぶ五つの理由

オーリンズ製品の日本総代理店を担っているのは、CARROZZERIA JAPANさん。同社のウェブサイトには、オーリンズを選ぶべき五つの理由がある、と記載されています。それは……豊富なラインナップ、幅広い調整範囲、高品質・高精度、外観美による所有感、耐久性及び拡張性、であるそうです。

何一つ言い返せない……確かに、KYBやSHOWAも一流サスペンションメーカーですが、外観美による所有感って言われちゃうと、絶対オーリンズに軍配が上がります。「ドヤ、オーリンズや!」

 

オーリンズの最高峰モデル!

レーシングフロントフォーク“FGR300”……数々の黄金伝説に彩られた栄光のオーリンズ製倒立フロントフォークは、30年以上に渡ってMotoGPをはじめとした数々のレースシーンで最高の結果を残し続けてきたことは、今さら説明不要でしょう。その輝かしい系譜を引き継ぎ、さらに新たな歴史を刻むレーシングフロントフォークがFGRシリーズです。このレーシングフロントフォーク”FGR300″はイヤーモデルとなっておりまして、なんとシーズンごとに更新されて行きます。 

TTX機構(Twin Tube):キャビテーションやエアレーションを起こさず、優れた応答性を発揮する、最新のツインチューブ構造を採用しています。

PS機構(Pressurized System):ガスによる加圧式カートリッジが特徴のフロントフォークです。カートリッジ外部のフリーピストンはキャビテーションのリスクを減らし、効果的な減衰特性を維持します。

 

これからもオーリンズは進化し続ける!

ということで今回は、オーリンズをご紹介しました。世界にモーターサイクルがある限り、バイクからエンジンがなくなろうが、サスペンションは存在し続ける。ということは………きっとオーリンズもまた、進化し続けることでしょう。

これからもお世話になりたい世界最高峰のサスペンションメーカー、それがオーリンズなのでした!

 

参考:Öhlins
このページのTOPへ