もう一度おさらい!ブレーキパッドの種類と交換時期についてのお話

投稿日:2021-02-16

唐突ですが皆さん、ブレーキパッドにも種類があるってご存知ですか? ブレーキシステムの主役はキャリパーやディスク、またレバーやホースなんかにも気を配る方は少なくないと思いますが、ブレーキパッドだって車両の減速を担っているのです。

そこで今回は、知っている方にとっては今更でしょうが、ブレーキパッドの種類と交換時期について、ササっと説明して行きます!

 

ブレーキパッドは3種類ある!

ブレーキパッドには、実は3種類あります。それが、シンタード、セミメタル、オーガニック、というものです。以下にそれぞれの特徴をササっと紹介しておきます。

シンタード

シンタードは、一般的に焼結パッド、と呼ばれているものです。ブレーキパッドのパッド部分=摩擦材の素材が、金属なのです。金属を焼き固めて作ったパッドが使われているのが、シンタードです。その特徴は、とにかく効きが優れている、ということ。雨天時の性能低下も少ないです。が……ブレーキディスクに負担を掛けるのが難点です。

なのでパフォーマンス重視のハーレーに乗っている方でしたら、シンタードを使っても良いかも知れませんね。

 

セミメタル

シンタードが金属素材=メタルで、「セミメタル」と聞いたら、なんとかく分かりますよね? セミメタルというのは「メタルっぽい」ブレーキパッド。少し詳しく言えば、ベースとなっているのは樹脂でして、そこにメタルを混ぜ込んだもの。それがセミメタルの正体です。ということで、性能はそこまでではありませんし、ちょっとウェット性能に劣る部分がありますが、それでも必要充分。なにせ純正ブレーキパッドの多くが、このセミメタルを採用していますから! もう一つの特徴として、効きが素直である、という点。これもまた、セミメタルの魅力であります。 

お値段もシンタードと比較するとお手頃です。

 

オーガニック

最後にご紹介するのはオーガニック。食料品でオーガニックというと、自然栽培的な……ちょっと宗教染みた感じすら漂わせるのですが、ブレーキパッドのオーガニックは天然素材=繊維を樹脂に混ぜたタイプであります。こちらはインチキ臭くありませんので、安心してご利用ください! オーガニックの特徴ですが、特筆すべきは、独特のブレーキフィーリング。優しいタッチになります。

ディスクに対する負荷も小さいので、ストリートでは特に良いかも知れませんね。

 

ブレーキパッドの交換目安は1万km!

さてさて、続いては、ブレーキパッドの交換時期について。普段あまり気に掛けて貰えることの少ないブレーキパッドですが……実は車検の際に交換して貰っている場合が多いです。で……これは使用期限というよりは走行距離に準じた判断だと思われまして、一般的にブレーキパッドの交換目安は走行距離5,000km~1万kmなんて言われています。

なので普通に走るハーレーバイカーさんであれば、まぁ車検のたびに交換してもらっておけば安心であると……そんな感じだと思われます。DIYで作業する場合には、ブレーキディスク&パッドを正面から見て、目視で確認しましょう。で、言うまでもありませんが、ブレーキは減速を担う=命を預ける大切な機能パーツですから、

・ケチらず定期的に交換する。

・正しく作業を行う。

・自分で行うのが少しでも心配ならプロに頼む。

これを守って欲しいと思います。

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