高速走行中にハンドルがフラフラする原因を2分で学ぶ

投稿日:2019-10-08

走行中にハンドルがフラついたこと、ありますか?経験したことがある方ならお分かりだと思いますが、本当に嫌なものです。その原因は色々ありますが、もちろんその対策も練られています。

今回は、高速走行中にハンドルがフラフラする原因について、2分で学んじゃってください!

 

高速走行中のハンドルのフラつきはウォブル現象!

最初にお話しておきたいのは、ハンドルのフラつきは、その走行速度によって、シミー現象とウォブル現象とに大きく分けられる、ということ。具体的には……40~50km / hで発生するのは低速シミー現象、100~120km / hで発生するのが「高速シミー現象」、そして120km / h以上の高速走行時に発生する車体の横揺れをウォブル現象と言います。今回は、高速走行中ということなので、ウォブル現象に関するお話となります。

なお、一般的に、シミー現象の原因はタイヤである、とされています。コレが何を意味しているかというと……ほぼほぼ、こうした操縦安定性に関しては、メーカーやレース業界で話題になるのですが……そこでは「フロントアクスルシャフトが緩んでいました~」とか「ハンドルの取付が緩んでいたよ……」、それに「ステムベアリングがイっちゃっていました……」なんてのは論外なのです。ですから一般バイカーであれば、それらを疑うべきなのですが、シミー現象の原因はタイヤであると、これが定説になっているのであります。

 

ウォブル現象の原因は共振!

さて、ではウォブル現象とは何か、を、もう少し詰めて行きますが……高速走行時、具体的には120km / h以上で走行中に発生する車体の横揺れ現象のことです。これ、実は最初は小さく、そして徐々に大きくなり、バイカーさんには止めることができない大きさになり、最後はバイクから振り落とされてしまいます。その原因は、共振にあります。共振することで、揺れが大きくなり、遂には……というワケです。

これが高速走行中にハンドルがフラつく原因なのですが、その対策は……と言いますと……実はウォブルはバイクの限界を示す、なんて言われているのであります。諦めろと、こういわれているに等しいのです。そこで現実的には、共振が起こる速度域を上げる=フレーム剛性を高める、スイングアームを補強する、ホイールを軽量化しバランシングする、といった手段で、私達一般バイカーが楽しむ範囲であれば、ウォブル現象を回避できる可能性があります。

が、筆者的には、ウォブルだシミーだ言ってないで、まずはキチンとメンテナンスをする。操舵系各部の緩みがないか、ケーブル類の干渉がないか、ベアリングは正常に働いているか、タイヤ空気圧は適正か、タイヤが偏摩耗していないか……こうした部分を詰めたら良いかなと、そう思うのであります。

 

画像参考-Unsplash
このページのTOPへ