スプロケットの丁数?ギヤ比っていったい何のこと?

投稿日:2019-10-04

レースに参戦しているバイカーさんが、よくスプロケットの丁数、あるいはギヤ比について話していますよね?ボンヤリと「ギヤに刻まれた歯車の数でしょ?」なんて理解をしている人が、いるかいないかは知りませんが……

今回は、スプロケットの丁数とギヤ比について、その基本の基をご紹介してみたいと思います~

 

スプロケットの丁数って何のこと?

まず、そもそもスプロケットって何なのよって話ですが……簡単に言いますと、スプロケットとは、軸の回転をローラー(チェーンなど)に伝える、あるいはローラー(チェーン)の回転を軸に伝える、歯車のこと、であります。ということですので、特に(一般的にいう)ギヤ比と関係するスプロケットには、エンジン側についているドライブスプロケットと、リヤホイール軸上についているドリブンスプロケット(あるいはリヤスプロケット)があります。

それでですね、本題の「スプロケットの丁数って何のこと?」って話なのですが……すみません、実は筆者も正解を知らないのですが……ここでは一般に広く知られている俗説をご紹介しておきます。

そもそもスプロケットの丁数とは、そのスプロケットが有する歯数(ギザギザとしている山の数)を示しています。ですから、歯=Teeth、なわけです。英語でも実際に、歯数はTで表記されます。そしてこの「T(ティー)に、漢字で当てて表記したのが丁だ」というのが、スプロケットの丁数の丁になります。だから丁数と言えば、歯数を表すと。そういうワケなのだ、というのが一般的に言われているものです。

 

ギヤ比って何のこと?

次にギヤ比について。これは簡単なお話でして、ギヤ比=ドライブスプロケットの丁数÷ドリブンスプロケットの丁数。これが一般的に言われるギヤ比でございます。

(以下、蛇足となりますが……)実際のバイクにおいては、クランク軸からの減速は、3段階で行われています。

まずモーターサイクルのエンジンにおいては、ガソリンが燃焼することでピストンが押し下げられて、クランク軸が回転します。このクランク軸の回転をスタートとしますと、そこからクラッチハブへの減速が、一次減速と言われます。続きまして、こうして1次減速された回転はトランスミッションで減速されます。当たり前の話ですが、ここでの減速比はライダーさんがセレクトするギヤによって決まります。そして最後が、上述しました通り、ドライブスプロケットからドリブンスプロケットへの間で行われる減速。これは二次減速と言われています。

これら一次減速、トランスミッションの減速、二次減速の積を総減速比と呼ぶのであります。

以上、今回は、スプロケットの丁数とギヤ比、その基本の基をご紹介してみました!

 

画像参考-Unsplash
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