【メンテナンス基礎知識】スプロケットの交換時期とギア比について学ぼう!

春のツーリングシーズンも終わりですかね……今年は梅雨入りが異様に早いのです。冬眠から覚めたハーレーで今春そこそこ走った方は、駆動系のメンテナンスをするのに丁度良い頃合いではないでしょうか?
で、チェーンの洗浄だとか張り調整は当然行うとして、ここではスプロケットの交換時期についてお伝えして行きます。合わせて、ギア比(二次減速比)についても、ササっとご紹介しましょう。
スプロケットの交換時期
今さらながらですが、バイクの走行距離に応じてチェーンが伸びて行きます。これにより、チェーンとスプロケットの当たり、が変わって行き、スプロケット側は摩耗して行くことになります。それを軽減するために行うのがチェーン張り調整であります。
で、チェーンは正しくメンテナンスして張り調整を行えば1万5,000kmほどはもつ、とされています。で、肝心のスプロケットですが、車体前側にあるドライブスプロケットと、車輪側にあるドリブンスプロケットとで、寿命は異なります。ドライブスプロケットはチェーンと同じ1万5,000km、ドリブンスプロケットは3万kmほど。
ということで、ちょっと走る人だと、チェーンとドライブスプロケットは車検ごとに新品に交換する。で、ドリブンスプロケットは車検2回に一回。そんな感じが良いようです。
ギヤ比(二次減速比)とは
ここまでに説明しましたように、エンジンで発生した力は、トランスミッションを経て、チェーンを介しつつドライブスプロケット→ドリブンスプロケットへと伝わり、最終的には後輪を駆動しております。ここでいうとギヤ比とは、ギヤ比=ドライブスプロケットの丁数÷ドリブンスプロケットの丁数。これが一般的に言われるギヤ比でございます。なので、前を大きくするとギヤ比は大きく、後ろを大きくするとギヤ比は小さくなります。
ということで最後に、当店で購入できるスプロケットをご紹介しておきます! 交換時期が近い方、お買い求めください!!
V-TWIN 1936-79年 フロントスプロケット24T
品番:19-0083
メーカー:V-TWIN
価格:¥3,740(税込)
1936-79年ビッグツイン用の24T・フロントスプロケットです。フロントスプロケは丁数を上げると、最高速型になります。本製品は純正の丁数に対して、FXモデルに関しては1T大きくなり、FLモデルに対しては2T大きくなります。
なお、ギヤ比を変更することで、乗り味が変わってきますが、同時に燃費や出足加速に影響が出る場合があります。本製品のように、2T~4Tくらいが妥当な範囲だと思われます。適切なギヤ比(ノーマルに近い)製品を選んで、高速をお楽しみください。
36-79年フロントスプロケット 26T
品番:100-0816
メーカー:GUTS CHROME
価格:¥3,300(税込)
36〜79年ビッグツイン用の26Tトランススプロケット。上掲製品より更に2T増えています。これにより、より高速仕様になります。別売りのロックワッシャ(17-0901)も併せてどうぞ。
参考丁数:FLノーマル22丁 FXノーマル21丁
適合:〜79年FL/FX EL・UL 直径:約138mm
リアスプロケット 49T クローム
品番:2700-1002
メーカー:GUTS CHROME
価格:¥7,370(税込)
コチラはリアスプロケット49Tクロームメッキ仕上げ適合は1973-85年4速ビッグツイン&1979-81年XLです。
ギヤ比のところで説明しましたように、ドリブンスプロケットは丁数が下がるほど高速仕様になります。(FLの標準は51Tです)9.3mmオフセットタイプになります。