【バイカー基礎知識】今更聞けない!トレール量って一体全体なんのこと!?

「トレール量って一体全体なんのこと⁉」ハーレー・バイカーの方ですと、特に激しいカスタムに興味があるならば、是非是非、知っておいていただきたい用語であります。
今回は、この「トレール量」について、ご紹介して行きます。
トレール量は直進安定性に深く関係したパラメータ
トレールの定義から。トレール量というのは、バイクの直進安定性に深く関係したパラメータなのですが、その値は以下のようにして導き出すことができます。
まず、バイクのステアリング回転軸がありますね?三つ又(トリプルツリー)のことです。これを頭のなかでフロントタイヤ方向にニュ~っと延長して行きましょう。すると地面に当たります。そこをA地点とします。次に、フロントアクスルがありますね?
その中央を垂直下方向に延長して行きます。すると地面に当たります。ここをB地点とします。AとBの距離、それがトレール量となります。
で、難しい話はおいておきますが、極めて簡単に言いますと、トレール量が大きければバイクは直進安定性が高くなります。これはトレール量の定義を考えればイメージできると思いますが、トレール量が大きいということは、ネックが寝ているか、あるいはフロントフォークの突き出し量が大きい、ということ。だからグースネックとか、ロングフォークのハーレーは直進安定性が高いのであります。
トレール量を増やす裏ワザがある!
さて、トレール量の定義を思い出していただければ、直進安定性を高める=トレール量を増やしたいとき、必ずしもトリプルツリーを交換せねばならないワケではない、とお分かりいただけると思います。例えば……
品番:412-4062B
メーカー:PROGRESSIVE
価格:¥39,600(税込)
「プログレッシブ 412シリーズ ローダウン11インチサスペンション」。後ろが下がれば、微妙にトレール量が増えて、直進安定性が増します。
本製品は2004年以降スポーツスター各モデル用。定番の11インチでかなり車高が落ちます。チョッパー風のカスタムはもちろん、足つきの悪さの改善にもなります。女性にも大変お奨めのサスペンションです。
品番:2800-2819
メーカー:MAXSPORT
価格:¥22,000(税込)
同じく11インチのショートショックですが、コチラは「マクスポート サスペンション」。車種別専用設計のローダウン用サスペンションです。短い設定ながらも十分なショック機能を備え、足つき性と地を這うようなルックスを実現させてます。もちろん後ろが下がることで前が上がるので、トレール量が増えますね。
5段階プリロード調整機能。 1973-84 ショベル4速フレーム角スイングアーム用
こんなパーツを使って、ちょっとした乗り味の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?