ハーレーパーツメーカー~Morris Magneto

投稿日:2021-06-29

細々と淡々と、ハーレーダビッドソンのパーツメーカーを紹介している本コラムですが、今回は……かなりマニアック。”Morris Magneto(モーリス・マグネトー)”をご紹介します。今回は、歴史ではなく、社名にもある”マグネトー”による点火=マグネトー点火の仕組みと、同社の魅力的な商品をササっとご覧いただきましょう!

 

Morris Magneto は1970年に設立された!

今回のテーマであるMorris Magneto(モーリス・マグネトー)は1970年にアメリカで創業。以降、モーターサイクル用マグネトーの専業メーカーとして、始動が簡単で信頼性の高いマグネトーを生み出し続けています。

そして今日では、モーリス・マグネトーは、元々マグネトー点火ではなかった、他のイグニッションを搭載するモデルに対しても、マグネトー点火用パーツを企画。生産して います。その特徴は、バッテリーが不要であり、構造がシンプルだから信頼性が高いこと。そして素晴らしいエクステリアです。

現在でも決して多数派ではないマグネトー式点火ですが、モーリス・マグネトーは一部の熱狂的な愛好家の支持を受け、今日もセッセとマグネトーを作り続けています。

 

マグネトー式点火の魅力とは?

では、なぜ一部の熱狂的な信者はモーリス・マグネトーを選ぶのでしょうか?

そもそもハーレーの点火システムでは、1960~70年代はアナログ方式で点火時期を管理する「ポイント式」が採用されていました。ポイント式は全てを機械式に管理しますので、点火は不安定ですが安価。そしてメンテナンス性が良い、というメリットがあります。

それが1978~79年になると、一部をコンピューターでコントロールする「セミトランジスタ点火システム」が採用され、1980年以降は全てをコンピューターで管理する「フルトランジスタ点火システム」に移行しました。メンテナンスフリーで強い火花を正確に飛ばすことができるシステムです。

では、マグネトー式は何時、何に使われたのか……というと、主にレース車両に使われていました。ハーレーでも、ファクトリーレーサーのWRがその象徴であり、市販車でも1958-69年のXLCHに採用されていました。

ということで、ハーレーは基本的に点火方式の変遷はあれど、バッテリー点火を採用しています。その唯一の例外が「マグネトー式点火」です。点火のためにバッテリーからの電源供給を必要としない=発電機とコイル、ガバナーが一体となった着火装置です。構造がシンプルですから、耐久性が高く、メンテナンス性が良い。そして何より、バッテリーを搭載する必要がなく軽量化できる。だからレーサー等に採用されたわけです。

 

モーリスマグネトー用コンデンサー P6

品番:3119-0009

メーカー:MORRIS MAGNETO

価格:¥2,695(税込)

最初にご紹介するのは「モーリスマグネトー用コンデンサー P6」。既にモーリス製品でシステムを組んだ方の補修用コンデンサーです。コンデンサーの不良はそのまま点火不良となります。予備として1つ携帯しておきたい部品です。

 

モーリスマグネトー トップカバーブラック

品番:P2

メーカー:MORRIS MAGNETO

価格:¥6,710(税込)

マグネトー用トップカバーです。割れや端子の劣化等が見られたら交換がオススメです。

 

モーリスマグネトー用イグニッションコイル P20

品番:3103-0065

メーカー:MORRIS MAGNETO

価格:¥19,250(税込)

モーリスマグネトー用イグニッションコイル です。強力なスパークには不可欠なアイテム。補修用にどうぞ!

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