いつ訪れるか分からない天災から愛車を守ろう!〜地震対策編〜

投稿日:2021-12-03

日本が地震大国であることは言うまでもありませんが……ここのところ、ずっと地震が多いですよね。そこで今回は、バイク(と自分)を地震から守る、地震対策について、お伝えして行きたいと思います。

 

駐輪中のバイクを地震で転倒させないためにできること

小さな地震ならば問題ありませんが、揺れが大きくなると、駐輪中のバイクは転倒の危険にさらされます。それを完全に防ぐことはできないまでも、転倒の危険を減らすことはできるのです。それは……

 

センタースタンドよりもサイドスタンドが有効!

道具も何もなくできるのがコレ!地震対策には、サイドスタンドを利用しましょう。一般的には、センタースタンドの方が安定性が高い気がします。が、経験則として、間違いなくサイドスタンドの方が地震対策として有効なのです。本稿執筆にあたり、色々と調べてみましたが、駐車場経営者やバイクショップ経営者によりますと、地震で転倒したバイクの多くがセンタースタンドを利用していた、ということが分かりました。ですので、バイク駐輪時はサイドスタンドを利用しておくと安心であります。

なお余談になりますが、筆者は「長期間乗らないときはセンタースタンドを利用すべし」と何度も書いてきました。これは主にはタイヤの偏摩耗を防ぐためです。ですので、センタースタンドを立てて長期保管する際は、次項以降の項目を遵守しつつ、左右に倒れないように、タイダウン等で固定するなどの工夫が必要と思われます。

 

前輪は壁に密着。後輪に輪どめをカマす!

続いては、駐車する位置。もちろん環境によっては不可能である場合もありますが、できれば前輪を壁などに密着させましょう。これは地震発生時に、車両を動きにくくするためです。で、問題となるのが後輪。こちらは、できることならば輪どめをカマしてください。ホームセンターやネットで購入できます。

 

ギヤを入れてフロントブレーキをロック!

最後にご紹介するテクニック。それは……ギヤを1速に入れておく、ということ。これもまた、特別な道具などが不要ながらも有効な地震対策です。通常はニュートラルに入れた状態で駐車するわけですが、これだと、大きな地震が発生するとバイクが動いてしまいます。ソロリソロリと前後に動き、バタン!と倒れてしまうと……それを防ぐのに有効なのが、ギヤを1速に入れておく、という作戦。これで容易には動かなくなります。

なお、そのうえでフロントブレーキを掛けておくと、より安定性が高まります。デイトナさんから「バイク用フロントブレーキロック」という製品名で市販されていますので、これを購入して利用しましょう。フロントブレーキをロックするのは、バイクを動きにくくするためです。決して高価な製品ではありませんので、ご購入をおススメします!

 

バイクで走行中に大地震が発生したら……

続いては、バイクで走行中に大地震が発生したらどうするか、ですが……何はなくても、身の安全を確保します。

まず停車。安全を確認して、道路の左側に停車しましょう。このとき、後方からの車両だけでなく、上からの落下物がないことを確認してください。大地震の際には、例えば、ビルに設置している看板が落下するとか、工事現場の足場が倒れて来る、といったことも想定されます。なので、360度周囲の安全を確認したうえで停車。これを確実に実行してください。

次に、今いる場所の確認です。バイクで走行中に地震を感じる、というのは、相当な大地震であるはずですから、まず揺れが収まるまで停車します。で、今いる場所は大丈夫なのか? 橋の上、海外沿い、高架下などでしたら、その場からはなれるべきです。より安全な場所に移動します。このとき、道路が陥没している場合や、信号機が作動していない場合、道路に飛散物がある、といったことが考えられます。気を付けて走行してください。

安全が確保できたら、情報収集→帰宅、となるはずです。もしもバイクを置いて帰宅する場合は、四輪車と同じように、緊急車両通行の妨げとならないよう、キーはつけたままにするのが原則です。ちょっと盗難が怖いですが、やむを得ません。

 

地震の転倒に保険は有効なのか?

最後になりますが、転ばぬ先の杖という言葉がありますように、地震によるバイクの転倒に備えて、保険を確認しておくことをおススメしておきます。賢明な方であれば、任意保険に加入していることと思われます。が……残念ながら一般的な任意保険=車両保険では、地震による転倒はカバーされない、のであります。が、全損の場合は、特約をつけることでカバーされる保険もあるようです。

ここら辺りは保険会社によって補償される内容が異なりますので、あらかじめ保険の内容を確認しておくと良いでしょう。

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