業者専用オークションに個人でも参加可能な時代になったぞ!

個人売買の在り方を変えたヤフオクを端緒として、今ではメルカリなど、個人間売買が一般的になりましたね。筆者が青年だった時代は、バイクの個人売買といえば、バイク雑誌の巻末にある個人売買コーナーでした……時代の移り変わりとは恐ろしいものです。
このようにモーターサイクルに関しても、近年はインターネットを介したオークションやSNS、アプリを通じた個人売買が劇的に増えたことから、業者専門オークションへの出品が減少傾向らしいのです。
オートバイの業者向けオークションってなに?

Sale of new motorcycles from the dealer. motorcycles stand in a row sparkle.
そもそもオートバイの業者向けオークションとはなにか、と申しますと……それは、文字通り、業者=二輪車販売店やプロショップだけがオートバイの売買ができるオークションであります。JBA(ジャパンバイクオークション)やBDS(ビーディーエス)、i-moto-auc(オークネット)、アライオートオークション(荒井商事)などがあります。
これら業者向けオークションは、うっかりすると一度の開催で万単位のオートバイが出品されるような規模でありました。愛車を買い取り業者に売ったことがある方ならお分かりだと思いますが、買い取り業者さんはオークションのウェブサイトを必ずチェックして、相場を確認していますよね? アレは買い取った車両がいくらになるのか、オークションの動向を見て、確認しているのであります。中古オートバイ産業の源流となっているのが、この業者向けオークションでありまして、これまで私たちバイカーを陰ながら支えていてくださったのであります。
オートバイの業者向けオークションに一般人が参加できる?
そんな業者向けオークションが、個人売買等の隆盛により出品台数が低迷したためか、個人にも門戸を開きつつあるのであります。これまで一般人が業者向けオークションを利用しようとすると……ショップにお金を払って代行してもらう、くらいしか手段がありませんでした。ところが最近、業者向けオークションの参加資格がユルくなってきているのです。
例えば、国内ナンバーワンの二輪オークションを自認するBDSの応札専門のL会員の資格には、こうあります。
申請者様の入会条件:主たる営業所古物許可証を保有し、行商区分が「する」になっていること
早い話、古物商さえ持っていれば、プロショップでなくても、店舗を有していなくても、参加できるのです。ただし、会員保証金50,000円と契約書収入印紙 4,000円、またシステム利用料66,000円/年がかかります。本格的に中古車でのビジネスを考えているならば良さそうですが……ちょっと本当の一般人には厳しいっすね。
とはいえ、今後さらに会員資格がユルくなる可能性もありますので、面白い情報がでてきましたら続報でご紹介します!!