ビンテージハーレーに使われているリジッドフレームのメリット・デメリットについて!

投稿日:2022-05-10

リジッドフレームはやっぱりカッコいいですよね!そのこと自体は、ハーレーバイカーの誰もが認めるところ。だからこそ、今のソフテイル系(リジッドに見えるサスペンション搭載フレーム)車体が生み出されたわけで、スポーティで確かな人気を誇っていたダイナ系ですら絶滅してしまいました。それほど、リジッド風の車体には魅力がある、ともいえるでしょう。

ということで今回は、リジッドフレームのメリット・デメリットについて、ササっと紹介して行きます!

 

そもそもリジッドフレームってなんだ?

当コラムの読者さんであればご存知の方が多数派だと思いますが、リジッドフレームってなんのことでしょうか?それは……上の写真のようなフレーム。サクッといえば、衝撃を吸収してくれる”サスペンション”を搭載していないフレームのことです。

 

こちらは現行ハーレーですが、リジッド風に見えますよね?当然のことながらリアサスを搭載しています。リアサス搭載に、メリットがあるからです。ということで、もう半分以上は答えを書いてしまった気もしますが……リジッドフレームのメリットとデメリットを説明して行きましょう。

 

リジッドフレームのメリットとは?

最初は、リジッドフレームのメリットから。ずばり、見た目がカッコいい!ということ。それに尽きますよね?ハーレーマニア的な言い回しをすれば、チョッパースタイルを実現するなら、美しい二等辺三角形のシルエットを生み出すリジッドフレームしかない、ということ。

そもそもハーレーでは、1958年のデュオグライド以降は必ずリアサスペンションが採用されております。それは技術の進歩にほかなりません。が……フロントフォークからリアタイアに至る直線的なラインは実にスマートです。

また、リアサスがないから軽量かつコンパクトに仕上げられるということを、魅力に挙げる方もいらっしゃいます。スロットル操作にダイレクトに反応する、というワケです。それと合わせて、リジッドフレームはフレームがしなることで振動を抑えるという構造のフレームですから、その感覚がたまらない……という方もいらっしゃいます。

ですが、実際にリジッドフレーム車に乗っていただければわかりますが、この乗り味をリジッドフレームの特徴と捉えるのは、かなりマニアな方に違いないです。ぶっちゃけ、かなりお尻を鍛えねば耐えられません。

 

リジッドフレームのデメリットは?

では逆に、リジッドフレームのデメリットは、というと……それは振動を吸収してくれない、ということ。これはライダーへの負荷のみならず、車両全体にも負担になります。

また、前述の通り、ハーレーは1958年以降リジットフレームのモデルは市販していません。そのため、1958年以降のリジッドフレームのハーレーは全て保安基準を満たしておらず、車検の際には備考欄に「後輪緩衝装置なし」の記載が入り、車名が「ハーレーダビットソン」ではなく「不明」となってしまいます。これもまた、ショベリジ等のカスタムハーレーのデメリットと言えるでしょう。

しかし、リジッドフレームでしか表現できない独自のシルエットやスッキリとしたデザインが好みなら、振動や衝撃に耐えてリジッドフレームのハーレーを選択すべきでしょう!

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