ハーレー純正で2,212ccにボアアップできる「スクリーミンイーグル135」エンジンキットが誕生!

投稿日:2023-03-14

2023年ニューモデルとして「Breakout」が復活しました。そのエンジンには「ミルウォーキーエイト117」=1,923ccが搭載されていました。この「ミルウォーキーエイト117」はハーレーが市販モデルに搭載するなかで史上最大排気量&トルクを誇るとして話題になりました。

この「ミルウォーキーエイト117」が象徴的ですが、ハーレーは大排気量化の道を辿っているわけですが……なんと!この度ハーレー(本国)が2,212ccエンジンキットの市販を開始したのです。

 

スクリーミンイーグル135 ステージIVは排気量2,212ccのエンジンキット!

こちらが今回エンジンキットとしての市販化が発表された新エンジン。正式名称は少々長いですが「Screamin’ Eagle® 135ci Stage IV Performance Crate Engine」=「スクリーミンイーグル135 ステージ IV パフォーマンス・クレート・エンジン」。

 

エンジンキットと書いているように、車両に搭載される形ではなく、純正カスタムパーツとして販売されます。ハーレーではエンジンキット(パフォーマンス・エンジン)には「スクリーミンイーグル」という名称を与えているのです。

総排気量は2,212cc!これはハーレーが公道走行可能なエンジンとして生産する最大排気量となります。

 

スクリーミンイーグル135 ステージIVにはレースの現場からのフィードバックを適用!

MotoAmerica Mission King of the Baggers ロードレース シリーズに参戦するHarley-Davidson® Screamin’ Eagle® ファクトリー レーシング チームのテクノロジーが活用されています。

  • エンジンへ混合気流を最大化するために、スクリーミンイーグル・ファクトリーレーシングチーム用エンジンのために開発された新しい68mmスロットルボディを採用。それに対応するCNC加工インテークマニホールド。
  • スクリーミンイーグルエクストリームCNCポートシリンダーヘッドは、混合気充填効率を大幅に向上させノーマルと比較して圧倒的に出力とトルクを増加させます。高性能バルブスプリングとハイリフト カムは高回転下で安定した性能を発揮します。
  • スクリーミンイーグル・プロビレット・カムプレート&オイルポンプは、オイルが高温のときにより高い圧力を供給して圧力低下を最小限に抑えます。
  • 新しい10.7:1高圧縮鍛造ピストンの採用。
  • ハイリフトカムシャフト、高性能カムベアリング、高性能タペットの採用。
  • 特許取得済みの4.31インチ・スチールスリーブシリンダーと新しい4 5/8インチフライホイールの採用。ボア x ストローク= 4.31 x 4.625インチ(109.5×158.75mm)。
  • 新しい大容量6.8g/sのインジェクターを採用。
  • スクリーミンイーグル・ベンチレーター・エクストリーム・エアクリーナーとスクリーミンイーグル・ストリート・キャノン・マフラー (別売り) は必須ではありませんが、最高のパフォーマンスを得るために強くお勧めします。

 

スクリーミンイーグル135 ステージIVは2021年以降のツーリングモデルに適合

この魅力的な新エンジンキットですが、現在のところ2021年以降のツーリングモデルに適合します(ツインクールド対応/トライク&カリフォルニア仕様は不可)。性能を最大化するワイヤレスの新型パフォーマンスチューナーも用意されており、ECMのセットアップも容易。

残念ながら日本での発売は発表されていません……が、いつの日か、こんな大排気量エンジンを市販車が搭載する日が来るに違いありません。日本のハーレーバイカーはその日を待ちましょう!

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