ショベルの故障でありがちな「スローアウトベアリング」ってなに!?

誰もが憧れるショベルヘッドですが、構造的に完璧ではありません。オイル潤滑不良に起因する冷却不良によるオーバーヒートが有名ですが、それだけではありません。
突然クラッチの動作不良が起こる場合があります。その原因の一つとして挙げられるのが「スローアウトベアリング」です。
スローアウトベアリングの役割
スローアウトベアリングとは、あまり聞きなれない部品かもしれませんが、クラッチ操作において重要な役割を担っています。具体的には、クラッチを切るときに、回転しているクラッチカバーを押す役割を担っています。
クラッチを切断するにはスラスト方向の荷重がかかる上、高速回転しているクラッチカバーを押すことで回転方向にも力がかかるため、ショベルヘッドに限らず、比較的壊れやすいパーツと言えます。
スローアウトベアリング自体は消耗品ではありませんが、その役割を果たすことで摩耗していきます。そのため、突然クラッチに異常を感じたら、スローアウトベアリングの摩耗・破損が原因である可能性があります。
スローアウトベアリングの交換時期と費用
スローアウトベアリングは走行距離に伴い摩耗するため、エンジンオーバーホール時には新品への交換をおすすめします。明確な交換時期は一概には言えませんが、走行距離5万km程度を目安に検討すると良いでしょう。
交換費用は、部品代が10,000円~20,000円程度、作業工賃が10,000円程度が相場です。
70-84年4速用スローアウトベアリングKIT
品番:7100-0004
メーカー:GUTS CHROME
価格:¥9,625(税込)
最初にご紹介するのは、当店オリジナルの「70-84年4速用スローアウトベアリングKIT」です。ヘビーデューティーOEM(37305-70)を採用しています。
クラッチ周りの修理やトランスミッションのオーバーホール時にぜひご活用ください。
アーリースタイル スローアウトベアリングキット 1941-64年BT
品番:18-3608
メーカー:V-TWIN
価格:¥19,250(税込)
続いてご紹介するのは、V-TWIN製のスローアウトベアリングキットです。
1941~1964年のビッグツイン4速トランスミッションに対応しています。こちらも修理・メンテナンスに最適です。
V-TWIN製 スローアウトベアリング キット 65-69年用
品番:18-3610
メーカー:V-TWIN
価格:¥14,190(税込)
最後にご紹介するのは、同じくV-TWIN製の「スローアウトベアリングキット」です。こちらは1965~1969年のビッグツインに対応しています。
クラッチプッシュロッド、ガスケット、スローアウトベアリング、ギア、キーがセットになっています。