教習車にも採用されている「ナイトスター」ってどんなバイクなの？

投稿日：2024-12-24

もうすぐ2025年。ハーレーダビッドソンからも2025年モデルが発表されます。今から楽しみですね！

そんなハーレーダビッドソンの中でも、高いスポーツ性と低シート高、それにリーズナブルな価格で際立っているのが「ナイトスター」です。

ナイトスターの歴史

ファクトリーカスタモデルとして2008年の10月に、スポーツスターファミリーのラインアップに登場した「XL1200N（ナイトスター）」。人気ではあったものの短命に終わり、2012年で生産が終了となりました。そして、10年後の2022年4月に、「レボリューションマックス975T」エンジンを搭載した、新型モデルのナイトスターが日本で発売開始となりました。

「ナイト」というだけあって、当時公開された広報写真には、ご覧のようなモノトーンのものが多く見られました。

搭載するエンジンは、ハーレーダビッドソンが誇る最新スポーツモデル、水冷「スポスタS」と同系列の「レボリューションマックス975T」エンジンで、排気量は975ccです。

それを、リヤ2本ショックのコンベンショナルな構成ながらも、無駄をそぎ落としたシンプルな車体に搭載しています。

710mmのシート高が象徴するように車高は低く、エンジンは力強く、さらに伝統的な「スポーツスター」のテイストが漂うスタイリングを与えられ、そこに最新機能までもが融合。新世代のスポーツスターとして登場しました！

カラーラインナップは上掲のガンシップグレー、レッドラインレッド、ビビッドブラックの3色。車両本体価格は188万8700円～でした。

「ナイトスター」は2023年に新モデルが追加され2モデルに！

2023年モデルから、「ナイトスター」はビキニカウルを外したシンプルなスタイルとなりました。シンプルなアナログディスプレイが採用され、よりクラシカルなスポーツスターとして仕上げられています。車両本体価格は226万3800円～です。

一方で、ビキニカウルを搭載したモデルも継続販売され、こちらは名称が「ナイトスタースペシャル」となりました。

メーターとインフォテインメント機能を集約する4インチ丸型TFTスクリーンを採用。これは「スポーツスターS」と同型で、アナログの「ナイトスター」との違いです。

また「ナイトスター」標準モデルの3つに対して、5つのライドモードを装備。さらにクルーズコントロール機能も搭載しています。

より装備が充実した上級モデル＝「ナイトスタースペシャル」と位置づけられたわけです。車両本体価格は237万3800円～です。

ナイトスターの2024年モデル

2023年モデルで構築された、スタンダードモデル＝「ナイトスター」、上級モデル＝「ナイトスタースペシャル」という2モデル構成は、わずか1年で終了。「ナイトスタースペシャル」のみが生き残りました。

よりリーズナブルな価格の「X」シリーズが追加されたことで、「ナイトスター」の存在意義が問われてしまった可能性があります。

とはいえ「ナイトスタースペシャル」自体は、「X」シリーズとは異なる「スポーツ」シリーズを、水冷「スポスタS」とともに牽引する魅力的なモデル。今後も元気に生き残ってくれるでしょう！

ちなみに2024年12月現在、車両本体価格は再び188万8,800円～と、ぐっと下がっています。お買い得感のあるモデルになっています。

ナイトスターが教習車として採用！

そんな「ナイトスター」がなんと、教習車に採用されています！

日本のパーツを熟知し多くのハーレー専用パーツも手掛けるキジマと共同開発した「ナイトスター教習車」は、最軽量のハーレー教習車（車両重量221kg）です。シート高も705mmと低いうえ、燃料タンクをシート下に配置した低重心化により、女性や小柄なライダーでも扱いやすい足つきと取り回しの良さを有しています。

これらの特徴は、クランク、スラローム、波状路といった教習コースでの俊敏なフットワークを可能とし、教習・検定仕様車に最適なモデルに仕上がっている、というわけなんですね。