デザインだけじゃない!タイヤのサイドウォールには荷重指数や速度記号が書いてある!

投稿日:2026-10-13

タイヤのサイドウォールをよく見ると、サイズ表記の後ろに、なにやら数字とアルファベットが並んでいることに気づきませんか。例えば「MH90-21 54H」の「54H」のような部分です。

これは「荷重指数(ロードインデックス)」と「速度記号(スピードレーティング)」と呼ばれる、そのタイヤがどこまでの重さと速度に対応できるかを示す重要な情報です。さらにサイドウォールには、そのタイヤがいつ作られたかを示す「製造年週」という数字も刻まれています。

今回は、バイク用タイヤに刻まれたこれらの数字の読み方を解説していきます。

 

サイドウォールの表記構造

バイク用タイヤのメトリック表記は、基本的に「タイヤ幅(mm)/扁平率(%) 構造記号 リム径(インチ) 荷重指数 速度記号」という並び順で構成されています。たとえば「190/55ZR17 M/C(73W)」であれば、タイヤ幅190mm、扁平率55%、リム径17インチの前にある「ZR」は、高速域対応を示すZと、ラジアル構造を示すRの組み合わせです、二輪車用を示す「M/C」、荷重指数73、速度記号(W)という意味です。

「Z」は高速走行対応の速度カテゴリーを示す記号で、歴史的には240km/h超の速度域に対応することを示すものとして使われてきました。ただし、実際にそのタイヤが対応する具体的な最高速度は、後ろに記載される速度記号(V・W・(W)など)とあわせて確認する必要があります。「73(W)」のように速度記号が括弧付きの場合は、Wが示す270km/hを超える速度域に対応することを意味します。

「M/C」はMotorcycleの略で、そのタイヤが二輪車用であることを示す記号です。サイズ表記のリム径の後ろなどに記載されますが、表記の有無や位置はタイヤの規格・メーカーによって異なります。また、ハーレー・ダビッドソンなどクルーザー系車両には、数字ではなくアルファベットでタイヤサイズを示す独自の表記も使われています。たとえば「MH90-21」は、一般に80/90-21相当として扱われるアルファベットサイズ表記の一例です。MHという記号全体で幅・扁平率の区分を表しており、「H」だけが幅80mmを示すわけではありません。

 

荷重指数(ロードインデックス)とは

荷重指数は、メーカー指定の条件下でそのタイヤ1本が支えられる最大荷重を指数化したものです。数字が大きいほど、より重い荷重に対応できることを意味します。

ここで見落としがちなのが、この荷重には車体重量だけでなく、ライダー自身の体重、タンデムする同乗者の体重、さらには積載する荷物の重量まで含めて計算する必要があるという点です。ツーリングで荷物を積んだり、二人乗りをしたりする機会が多い方ほど、この数値には余裕を持たせておきたいところです。

大型クルーザーや荷物・タンデムを想定する車両では、リアタイヤにより高い荷重指数が指定されることがあります。前後の指定値は車両ごとに異なるため、必ず車両指定を確認してください。

 

速度記号(スピードレーティング)とは

速度記号は、規定の荷重・空気圧などの条件下で、そのタイヤが対応する最高速度性能をアルファベットで示したものです。記号ごとに対応する最高速度の一覧が定められており、記号が示す速度を超えて走行することは、タイヤが想定する性能範囲を超えるおそれがあります。

なお、括弧付きの速度記号(例:「73(W)」)は、「その記号が示す最高速度を超える速度域に対応している」ことを意味します(Wの場合は270km/hを超える速度域)。ただし、公道での速度上限や車両側の最高速度、タイヤの使用条件とは別の話です。必ず車両メーカーとタイヤメーカーの指定を優先してください。荷重指数と速度記号は密接に関連しており、片方だけを見て判断するのではなく、必ずセットで確認することが大切です。

 

製造年週、タイヤが作られた時期を読む

サイドウォールには、荷重指数や速度記号とは別に、4桁の数字の刻印があります。これは、DOT識別番号の末尾にある、そのタイヤが「いつ作られたか」を示す製造年週です。

読み方はシンプルです。前半の2桁がその年の第何週に製造されたか、後半の2桁が西暦の下2桁を示しています。例えば「4311」という刻印であれば、前半の「43」は43週目(10月下旬ごろ)、後半の「11」は2011年を意味し、「2011年の第43週(10月下旬ごろ)に製造されたタイヤ」であることがわかります。なお、この刻印はタイヤの片側のサイドウォールにのみ表示されている場合があります。

この製造年週は、タイヤを選ぶうえで意外と見落とされがちなポイントです。新品でも、製造から時間が経っている場合があります。製造年週だけで可否を断定せず、保管状態、ゴムのひび割れ・硬化、メーカーの推奨交換時期もあわせて確認しましょう。中古車を選ぶ際はもちろん、新品タイヤを購入する際にも、この刻印をチェックしておくと安心です。

 

なぜこの数字を無視してはいけないのか

荷重指数と速度記号は、単なる目安の数字ではありません。車両メーカーは、純正装着タイヤについてサイズ、荷重指数、速度記号、リム適合などを含む仕様を定めています。交換タイヤを選ぶ際も、原則として車両メーカー指定のサイズ・荷重指数・速度記号を下回らないものを選ぶことが大切です。車両指定を下回る荷重指数・速度記号のタイヤを使うと、想定された荷重・速度条件に対する余裕が不足し、発熱、変形、損傷などのリスクが高まるおそれがあります。

特に注意したいのが、旧車のハーレーでタイヤサイズを変更するカスタムを行う場合です。見た目の好みだけでリムやタイヤのサイズを変えると、荷重指数や速度記号が車両の要求性能を満たさなくなることがあります。サイズ変更を検討する際は、必ず荷重指数と速度記号もあわせて確認しましょう。

製造年週についても同様です。「新品だから安心」と思い込まず、いつ作られたタイヤなのかまで、あわせて確認する習慣をつけておくことが、結果的に愛車とご自身の安全を守ることにつながります。

 

サイズだけで選ばない、これが正しいタイヤ選び

タイヤ選びというと、サイズやデザインばかりに目が行きがちですが、サイドウォールに刻まれた荷重指数・速度記号・製造年週まで確認してこそ、本当の意味での「正しいタイヤ選び」といえます。

特に、リム幅の変更やワイドタイヤ化といったカスタムを検討している方、あるいは中古タイヤや在庫期間の長いタイヤを選ぶ際は、これらの数字をひとつずつチェックする習慣を持っておくことをおすすめします。

 

おすすめタイヤ5選

ここからは、今回ご紹介した表記の見方を踏まえたうえで選びたい、おすすめのタイヤをご紹介します。

 

AVON SPMK2 3.50-19 フロント用

品番:72233

メーカー:AVON TIRE

価格:¥39,270(税込)

サイズ:3.50-19

英国製のフロント用タイヤです。チョッパーとの相性も良く、ビンテージスタイルのハーレーに人気が高い定番の一本です。

 

ファイアストーン レーシング 3.00-21

品番:74774

メーカー:COKER TIRE

価格:¥29,810(税込)

サイズ:3.00-21 57S(直径:約68cm)
まっすぐな縦溝だけを配したクラシカルなパターンが特徴のレーシングタイヤです。細身で大径のタイヤは、クラシックなフロント周りの演出に最適です。

 

シンコーE270 3.00-21 57S ブラックウォール フロント

品番:1100-4027

メーカー:SHINKO

価格:¥22,000(税込)

サイズ:3.00-21 57S

パンヘッド時代に純正採用されていたグッドイヤー製スーパーイーグルのパターンを再現したレプリカタイヤです。クラシカルなデザインとファイアストーン同様に高いハイト(リムから接地面までの距離)が特徴で、チョッパーやボバースタイルのフロントにもよく合います。

 

シンコーE270 4.50-18 61H ブラックウォール リア

品番:1100-4024

メーカー:SHINKO

価格:¥26,950(税込)

サイズ:4.50-18 61H

同じくスーパーイーグルパターンのリア用サイズです。18インチホイール装着車のリア用として人気があり、パンヘッドのレストアからチョッパーのカスタムまで幅広く使われています。

 

シンコーE270 スーパーイーグル 5.00-16 69S ブラックウォール

品番:1150120

メーカー:SHINKO

価格:¥28,050(税込)

サイズ: 5.00-16 69S

16インチホイールサイズで、フロント・リア共通でご使用できます。チョッパーやボバースタイルなどにも相性抜群です。

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