バイクで起こる〇〇現象~オイルフォーミング

投稿日:2026-10-16

「オイルレベルゲージを確認したら、泡だらけで正確な量が読み取れない」…そんな経験はありませんか。エンジンオイルが泡立ってしまう現象は「オイルフォーミング」と呼ばれ、見た目以上に潤滑性能へ影響を及ぼすことがあります。

今回はオイルフォーミングが起こる仕組みと原因について解説していきます。作業前の予備チェックとして、まずは使用しているオイルの粘度・規格が車両指定に合っているか、オイル量が適正範囲内かを確認しておきましょう。

 

オイルフォーミングとは何か

オイルフォーミングとは、エンジンオイルに空気が混ざり、泡立った状態になる現象です。クランクシャフトなどの回転によってオイルがかき混ぜられると、多少の気泡が発生することがあります。通常はオイルが持つ消泡性や空気放出性によって、こうした気泡は時間とともに減少していきます。

しかし、何らかの理由で空気が抜けにくい状態になると、オイル中に気泡が残ったり、表面に泡が発生したりして、潤滑や油圧に影響を及ぼすことがあります。

オイル中に多くの空気が混入すると、油膜の形成や冷却、油圧の安定性などに影響する場合があります。液体だけの場合より圧縮されやすくなるため、油圧の立ち上がりや安定性に影響が出やすくなる点も、通常のオイルとの大きな違いです。

 

オイルフォーミングが起こる主な原因

オイルの量が指定より多すぎる「オイル過多」は、回転する部品がオイルを強くかき回して気泡を巻き込みやすくなるため、フォーミングの原因のひとつになります。そのほか、車両指定と異なる粘度・規格のオイルや、異なる種類のオイルが混ざった状態では、泡立ちや空気の抜けやすさに影響することがあります。

水分や異物、異なる種類のオイルが混入した場合も、オイルの性質が変化して泡立ちやすくなる可能性があります。市販のエンジンオイルには、泡立ちを抑える添加剤が配合されています。オイルの使用期間が長くなり、酸化や汚染などが進むと、泡立ちや空気の抜けやすさに影響する場合があります。

また、オイルポンプの吸入側やオイルラインなどに異常があり、空気を巻き込んでいる場合も、泡立ちや空気混入の原因になります。

 

放置するとどうなるか

オイルフォーミングを放置すると、泡が混ざった状態のオイルが各部を循環し続け、十分な油膜を形成・維持できなくなり、金属部品の摩耗につながるおそれがあります。油圧タペットなど、油圧を利用する機構を持つ車両では、作動が不安定になる可能性もあります。

油圧が低下・不安定になると、オイルプレッシャー警告灯の点灯・ちらつきや、普段と異なる機械音などの症状が現れることがあります。警告灯が点灯・ちらつく、または普段と異なる大きな機械音が続く場合は、走行を続けずにエンジンを停止し、専門店へ相談してください。

オイルレベルゲージで明らかな泡立ちに気づいたら、まずはオイル量の確認から始めることをおすすめします。なお、走行直後やオイル交換・補充直後は、オイルが動いた影響で一時的に気泡が見える場合があります。指定の待機時間を置いても泡立ちが続く、油面が安定しない、警告灯や異音を伴う場合は、原因の点検が必要です。

 

見分けたいチェックポイント

点検では、まずオイル量や使用しているオイルの規格・粘度を確認し、必要に応じてオイルの状態やオイル経路も点検します。オイル量は、車両のオーナーズマニュアルに指定された姿勢・暖機条件・待機時間に従って確認しましょう。

車種によって、車体を直立させるかスタンドに掛けるか、エンジン停止後にどれだけ待つかが異なるため、指定の方法に沿って確認することが大切です。オイルの著しい変色、乳化したような白濁、強い燃料臭、金属粉の混入などがないかもあわせてチェックします。

ただし、外観だけで劣化状態を正確に判断するのは難しいため、交換時期や使用状況も含めて判断しましょう。以下のような状況に心当たりがあれば、点検してみてください。

 

  • オイルレベルゲージで確認すると明らかな泡立ちが見られる
  • オイルを指定量より多く入れてしまった
  • オイル交換の時期を大きく過ぎている、またはオイルの状態に異常が見られる

 

作業時は、車両指定の量・粘度・規格を守ってオイルを補充することが基本です。「多めに入れておけば安心」と考えて入れすぎると、かえってオイルフォーミングを招くおそれがあるため、レベルゲージなど指定の方法で適正量を確認しましょう。

オイル交換の際に継ぎ足しを繰り返していると、総量が把握しにくくなります。交換時は車両指定の方法で古いオイルを抜き、規定量を目安に注入したうえで、最後にレベルゲージなどで適正範囲に調整しましょう。

オイルフォーミングは、オイルの入れすぎをはじめ、劣化や空気の混入などでも起こり得ます。オイル交換や日常点検の際は、量と状態を丁寧に確認する習慣をつけておきましょう。

 

おすすめのエンジンオイル

LUCAS 20W50 ハイパフォーマンスエンジンオイル

品番: L10700

メーカー:LUCAS OIL 

内容量:1クォート(946ml)

価格:2,686 円(税込)

ハイパフォーマンスモーターサイクルオイル20W-50は、ルーカスが長年にわたるレース業界向けのモーターオイルとギヤオイルのブレンドを通じて得られた技術の結晶です。

様々なメーカーの仕様をはるかに上回り、トラックやストリートで他のオイルよりも長寿命を実現した真のレーシングオイルです。

 

RevTech マルチグレード20W50 エンジンオイル

品番:35052

メーカー:CUSTOM CHROME

価格:1,782円(税込)

Harley-Davidson Vツインエンジン向けに開発された高性能エンジンオイルです。

優れた耐摩耗性と高温安定性により、エンジン内部をしっかり保護します。せん断に強いポリマーが摩擦を抑え、スムーズな動作を維持します。さらに、スラッジやワニス、錆の発生を抑え、バルブの固着も防止します。

API CI-4/SL規格に対応し、新旧を問わず幅広いハーレーエンジンに使用可能です。他の鉱物系オイルとも互換性があります。エボ~現行のビッグツイン・スポーツスターモデルにご使用ください。

 

Mobil1 V-TWIN 20W50 フルシンセティックオイル

品番:112630

メーカー:Mobil

内容量:1クォート(946ml)

価格:4,807円(税込)

Mobil1の100%化学合成油です。ExxonMobilが空冷V-TWIN用に開発し、特にハーレーダビッドソンに推奨するオイルです。高温に強く、大半のオイルは250℃を超えると劣化してしまうところ、Mobil1は300℃でもその性能を保ちます。

米国内のハーレーユーザーからも評価が高く、ランキングやレビューにも反映されています。エンジン、トランスミッション、プライマリーのすべてに使用可能です。

 

ハーレー純正オイル 20W50

品番:62600023

メーカー:Harley-Davidson

価格:3,990円(税込)

エンジンの性能を最大限に引き出すために生まれたオイルです。最高品質の鉱物オイル(75%)に独自の添加剤(25%)で構成されています。

EVO、ツインカム、EVOスポーツスターにご使用ください。

 

DRAG マルチグレード20W50 エンジンオイル

品番:3601-0773

メーカー:Drag Specialties

価格:1,782円(税込)

Harley-Davidson Vツインエンジン向けに、独自の添加剤を使用して特別に精製されたオイルです。優れた摩耗保護性能と耐久性を備え、高温下でも粘度を維持します。また、カーボンやスラッジの堆積を防ぎ、コールドスタート時を含めてエンジン内部をしっかり保護します。

エボ~現行のビッグツイン・スポーツスターモデルにご使用ください。

このページのTOPへ