ホーンの音が出ない・小さい…そんな時にチェックすべきポイント
「危険を知らせたいときに限って、ホーンが鳴らない」…そんなヒヤリとした経験はありませんか。
ホーンは小さなパーツですが、危険を周囲へ知らせるために欠かせない保安部品のひとつです。いざというときに鳴らせないと、思わぬ事故につながるおそれがあります。普段は意識する機会が少ない装備だからこそ、不調に気づきにくい面もあります。
今回は、ハーレーのホーンが鳴らない、音が小さい、断続的にしか鳴らないといった症状が出たときに、どこから点検していけばよいのかを解説します。
点検を始める前に、まずはハンドルのホーンボタンを押したときの感触に違和感がないかを確認しましょう。ボタンの戻りが悪い、引っかかる、押してもクリック感がないといった場合は、スイッチボックス内部の接点不良や部品の摩耗も考えられます。あわせて、ホーン関連ヒューズが切れていないか、ホーン本体や端子に泥・水分・サビが付着していないかも確認しておくと、原因を絞り込みやすくなります。
ホーンが鳴る仕組み
ホーンボタンを押すと、車種ごとの回路に応じてスイッチやリレーが作動し、ホーン本体に電気が流れます。ホーン内部では、電磁石の働きによって金属製の振動板が高速で振動し、その振動が空気を震わせることで音が出ます。
単純に見える仕組みですが、ホーンが鳴るまでには複数の部品が正常に働く必要があります。イメージとしては、複数の部品で成り立つ伝言ゲームに近いものです。ヒューズ、スイッチ、配線、リレー、アース、ホーン本体のどこか一箇所でも電気が正しく流れなければ、ホーンは鳴りません。車種・年式によって回路構成、ヒューズ位置、リレーの有無、配線色は異なるため、点検の際は必ず愛車のサービスマニュアルや配線図を確認してください。
音が出ない・小さいときの症状パターン
ホーンの不調には、いくつかの症状パターンがあります。症状の出方を確認すると、点検すべき箇所をある程度絞り込めます。
まったく鳴らない場合は、ヒューズ切れ、配線断線、ホーンボタン不良、アース不良、ホーン本体の故障などが考えられます。音が小さい・こもる場合は、電圧低下、アース不良、端子腐食、ホーン内部への水分侵入、本体の劣化が疑われます。押すたびに鳴ったり鳴らなかったりする場合は、スイッチ接点不良やカプラーの緩み、配線の内部断線、振動による接触不良が考えられます。
雨天走行や洗車の直後だけ音が小さくなり、時間が経つと元に戻る場合は、ホーン内部や端子部分に入り込んだ水分が影響していることがあります。ただし、一度改善しても同じ症状を繰り返す場合は、内部の腐食や端子の劣化が進んでいる可能性があります。
ホーン不調の主な原因
ホーンが鳴らない、または音が小さい場合は、次のような原因が考えられます。
・ホーン関連ヒューズの切れ、ヒューズボックスの接触不良
・ホーンボタン / スイッチ内部の接点不良
・配線・カプラーの断線や腐食
・アース線の接触不良
・ホーンリレーの接点不良、作動不良、またはリレーソケットの腐食
・ホーン本体の内部劣化 / 水分侵入
・調整ねじ付きホーンでは、振動や経年変化による調整のズレ(※密閉式や調整ねじのないホーンもあります)
ヒューズを交換する場合は、必ず指定と同じアンペア数のものを使用してください。容量の大きいヒューズへ交換すると、配線の過熱や火災につながるおそれがあります。また、アース線は車体へ固定されており、固定ボルトの緩み、サビ、塗装、汚れなどによって導通が悪くなることがあります。アース不良はホーンだけでなく、ウインカーやヘッドライトなど他の電装品にも似た不調を起こすことがあるため、ホーンの不調をきっかけに車体全体のアース状態を見直すのも有効です。
ヒューズからホーン本体まで順番に点検
ホーンが鳴らない、音が小さい、鳴ったり鳴らなかったりする場合は、ホーン本体だけでなく、ヒューズ、ホーンボタン、配線、リレー、アースまで順番に確認することが大切です。
以下のような症状が出ている場合は、早めに点検を行いましょう。
・ホーンがまったく鳴らない
・音がこもって小さい
・鳴るときと鳴らないときがある
・雨天走行や洗車後から音が変わった
・ホーンボタンの感触が悪い
・ホーン端子やアース線に白錆(しろさび)/ 緑青(ろくしょう)がある
・ほかの電装品にも不安定な症状が出ている
作業時は、配線の短絡を防ぐため、バッテリーのマイナス端子を外してから進めてください。また、ヒューズは必ず指定アンペア数のものを使用しましょう。点検してもホーンが鳴らない場合、配線の状態に不安がある場合、または電装系の不調が複数同時に出ている場合は、無理をせずハーレーに詳しい専門店へ相談することをおすすめします。
おすすめのホーン
ここからは、ホーン交換の際に候補となる、ガッツクロームで取り扱いのあるパーツをご紹介します。取り付け前には、車両側の電圧、端子形状、消費電流、取り付け位置、固定方法を確認してください。純正ホーンから交換する場合は、配線の延長や端子変更、ステーの追加が必要になることもあります。
汎用ホーン ブラック
品番:5100-4090
メーカー:GUTS CHROME
価格:¥2,024(税込)
12V車両用の汎用ホーンです。
ステンレス ミニホーン
品番:90-0009
メーカー:GUTS CHROME
価格:¥3,278(税込)
ステンレス製の12V用ミニホーンです。ステンレスならではの鈍い艶は旧車から現行車までマッチします。
愛車を安全に維持するために
ホーンは普段あまり意識しないパーツですが、周囲へ危険を知らせる必要がある場面では、確実に鳴ることが求められます。
ツーリング前や洗車後には、ホーンボタンを一度押し、正常な音量で鳴るかを確認しておきましょう。少し音が小さい、鳴ったり鳴らなかったりするといった違和感を放置せず、ヒューズからホーン本体まで順番に点検することが、電装トラブルを早期に見つけるきっかけになります。



