ハーレーに付けられたモデル名(アルファベット)の意味とは?

バイクの呼び方には色々な種類があります。例えば「カブ」や「モンキー」等の名詞が使われていることもあれば「CB」や「CL」等アルファベットの時もあります。ハーレーの車名もほとんどがアルファベット表記です。ではそのアルファベットにはどんな意味があるのでしょうか。
サイドバルブ時代
サイドバルブエンジンには「W」「V」「U」の三種類が存在します。これは排気量の違いです。
W=750㏄で軍用車の”WLA”などが有名です。続いてV=1200㏄、U=1340㏄です。
なぜその排気量にそのアルファベットが使われたかは謎のままなのですが、排気量別のアルファベットがその後も受け継がれていきます。
FLが登場すると…
ナックルヘッドが登場すると「FL」という名前が登場します。その他にも「EL」もありましたが、E=1000㏄、F=1200㏄ですので、ここから「F=ビッグツイン」ということに統一されていきます。「FL」には最後に”H”の付く「FLH」がパンヘッドから登場しますが、”H”の意味はヘビーデューティやハイウェイという説もあります。「FL」はファットなイメージのいかにもハーレーの前後16インチ、もしくは前後17インチに与えられたアルファベットになります。
スポーツスターには?
スポーツスターの登場は1955年のサイドバルブエンジンに4カムを与えられた「K」モデルからです。
その後アイアンのOHV 4バルブから「X」と命名され「XL」がスポーツスターの名称に統一されます。ちなみに1977年に発表された「XLCR」はスポーツスターベースの「CR」カフェレーサーという意味です。
ショベルから現代に
ショベル時代に入るとFLHに「FX」が登場します。これは”F=ビッグツイン”に、X=スポーツ系のフロントを移植した、ファクトリーカスタムとして登場したのです。
これで現在にも繋がる
・FL=前後同じタイヤサイズのファットないかにもハーレーのイメージ(FLSTFなど)
・FX=フロントが21インチ化されたスリムなイメージのモデル(FXSTBなど)
・XL=スポーツスター(XL883Rなど)
ということになります。細かく言うと、その他に「VR」のV-ROD、「XG」のストリートなどもありますが。
まとめ
現在のビッグツインは「FL」と「FX」に分かれ、そこに「ST=ソフテイル」や「S=スプリンガー」、「D=ダイナ」、「T=ツーリング」「WG=ワイドグライド」、「C=カスタムorクラシック」、「S/C=サイドカー 」などがプラスされてモデル名になっているのです。排気量は大きくなり、性能もどんどん高くなっていっておりますが、名前は昔ながらの伝統を引き継いでいるのもハーレーの特徴であり魅力の一つでしょう。