意外と簡単!ハーレーの電気系統について知ろう!

投稿日:2017-02-24

エンジンは混合気を爆発して回転しています。このときに大切なのが点火時期です。キックやセルを回すとピストンが下がり、インテークバルブが開いて混合気がシリンダーに流れ込み圧縮されて爆発します。どの時点で爆発させるのか、実はそれが重要なのです。というと難しそうで「電機は分からない」となりそうですが実は単純な話なのです。

 

点火を知ると電気がわかってくる

点火時期は圧縮された混合気を爆発させるタイミングですが、ピストンが上がりきり(上死点といいます)、一番圧縮された時に爆発させれば良さそうですが、実はそれでは遅いのです。上がりきる少し前に爆発させるのです。もっと前に爆発させると燃えている時間が長くパワーが出るという理屈なのですが、それでは完全に混合気が圧縮されずにノッキングをおこしエンジンに良くありません。そこで低回転時には点火時期が遅くて、高回転になるにつれて点火が早くなるのが理想なのです。それを調整するのが自動進角です。

 

古いハーレーは左グリップも回る?

1970年以前のハーレーは自動進角が付いていないので、エンジンを掛ける時と走り出した時に左グリップを回して自分で調整していたのです。その後にポイント点火になり、ガバナーが付きます。このガバナーが点火調整をして、ポイントからプラグに電気が送られていたのです。その後、ポイントに変わりセンサーが信号を送りプラグをスパークさせたセミトランジスタになりますが、ここまではガバナーが同じ役目をしています。さらにその後、現代ではコンピューターとモジュールで点火するフルトランジスタになり、ガバナーも無くなります。

 

愛車の点火はなに?

では自分のバイクの点火方式は何なのか。純正は年式により「ポイント」「セミトランジスタ」「フルトランジスタ」になっていますが、カスタムされていることも多々あるので、しっかりと確認しておきましょう。

ポイントは単純な構造で、小さな予備パーツがあればトラブッても症状次第で簡単に直せます。

セミトラやフルトラはハイテックで壊れにくいですが、高価な予備パーツがなければ直せません。ショベル以降の車両なら3つのシステムのどれにでも割と簡単に変更できるので、自分の走りに合うシステムを選びましょう。

 

どれを取るかは自分次第で

ポイントキット

 

セミトラの代表作ダイナ

 

フルトラ

点火システムが走るために重要な電気のシステムです。

ですので配線が切れたり破れたりで電気系統が全て落ちても、レギュレーターとこのシステムをバッテリーとコイルに繋いでおけばライトやウインカー、ニュートラルランプなどが死んでいても走れます。

次回その辺りの勉強もしましょう。電気は理屈さえわかれば意外と簡単です。

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