ブレーキがキーキー鳴るのを防ぐ方法

投稿日:2017-05-02

ハーレーは路上では目を引く存在となりがちです。ですので、乗っているアナタも当然、一緒に見られてしまう対象となります。これはもう、ハーレー乗りとしては仕方のないことだと思ってください。そこで露骨に気取って走るのも、まぁ、一興と言えば一興ですが、やはり自然体でカッコいいハーレー乗りになりたいですよね。

しかし、そんなアナタのハーレーが、ブレーキをかけた際にキーキーと音を立てたら……かなり恥ずかしい思いをすることは必至です。自然体どころではないことでしょう。目立つ車両に乗る以上、恥ずかしい部分も一気に倍増されてしまいがちです。そこで今回は「ブレーキがキーキー鳴るのを防ぐ方法」について紹介していきたいと思います。

 

ブレーキパッドあるいはディスクローターが原因

ブレーキを踏んだ際に「キーキー」と音がした場合、まず考えられるのはブレーキパッドあるいはディスクローターなどの制動装置の不具合になります。

真っ先に考えられるのはパッドの摩耗による音鳴りですが、ブレーキパッドを新品に交換したばかりという場合は、走行しているうちに部品同士が馴染んで自然と消えるパターンもありますが、音が消えない場合は放っておくと大変、危険です。

 

音の原因はブレーキの振動

ブレーキは、ブレーキパッドがディスク(金属の円盤)を挟むことで制動力を得ています。ドラムブレーキも同様で、パッド(ライナー)を金属にこすりつけ、その摩擦を利用して制動力としています。どちらにしろ、高速で回転するパーツを強力な力で制御しているので摩耗が激しくなることは想像に難くないですよね。

キーキーとブレーキから音鳴りがするのは、パッドあるいはローターのどちらかが平坦ではなくなり、ブレーキを踏むことで振動。この振動がローターに伝わり、ローター自身から音が発生するという流れですね。このブレーキの振動と音鳴りは正常な時でも発生しますが、ブレーキパッドの裏にある「鳴き止めシム」が振動(音)を吸収するため、普段は聞こえないのです。

つまり、音が聞こえるということは、この「鳴き止めシム」が振動を吸収しきれていないということなのです。

 

音がでる原因と対処法

ブレーキローターは金属製ですし、パッドにも金属が含まれています。金属同士を擦り合わせるというシステムですので、多少なりとも音は発生します。それを「鳴き止めシム」などの装置で振動を吸収することで、音がしないブレーキは成り立っています。

まず、疑うべきはパットの残量で、パッドがすり減っているという場合は音が鳴るようになっているので、速やかにパッドを交換すれば鳴りは収まることでしょう。

 

逆にパッドの残量がある場合はディスクとパットの“あたり”が悪くてキーキーと音が鳴ります。この場合ですと、ディスク面を確認し、波打っているようでしたらバイク屋さんで研磨して貰えばOKです。研磨できないほどひどい場合だと交換(高額)になるので、修理代が高くつきます。早めにチェックすることをオススメしましょう。

ディスク面がほとんど平らなら、ディスクにパットのカドが鋭角にあたっていることが考えられます。45度くらいの角度で面取りして貰えば問題は解決することと思います。

ドラムの場合はドラム内の清掃とライナーの清掃を行なってみてください。

 

サビと汚れでも音は発生

それ以外に考えられるのはパッドやローターの削れカスの堆積やサビの発生です。周辺部品にサビなどが生じた場合、ブレーキパッドがスムーズにスライドしなくなり、それに伴い振動が発生します。そうなった場合の対策としては、ブレーキ周辺パーツのサビの有無、削れカスの堆積や汚れを確認し、対象部位をブレーキクリーナー、ブラシ、耐水ペーパーなどできれいにし、シリコングリースを薄く塗布することで対策できると思います。

これらの作業は、音が鳴る前から習慣にしておくことが肝要かもしれませんね。

 

最終的にはキャリパーのオーバーホールが必要

ここまでやっても鳴きが止まらない場合に考えられるのは……キャリパーピストンの動きが渋くなっていることが考えられます。

ピストンに付着したブレーキダストなどの汚れをブレーキクリーナーとブラシで清掃し、シリコングリースを薄く塗ってから、レバーを何度か握って動作をさせてみます。これで動作がスムーズになれば問題は解決しますが、そうならなかった場合はキャリパーのフルオーバーホールが必要となります。

ちなみにキャリパーのオーバーホールですが、キャリパー1個につき1万円程度となります。

 

基本的には清掃とグリースアップでキーキー音を防ぐ

基本的にブレーキ音が鳴るのは、パッドの残量がないか。部品同士が馴染んでない。もしくは部品が正常に動作していないといった感じです。パッドの残量に関しては注意していれば解決しますし、普段から清掃やグリースアップをマメにこなしていれば防ぐことができます。

それ以上の深刻な場合はバイク屋さんにお世話になるのがベストでしょう。いち早く問題点を発見し、速やかに対策を施せばお金もそれほどかかりませんし、みっともない思いを味合わなくてもすみます。試してみてください。

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