エンジンやフレームを合法的に交換したいんだけど、どうしたらいいの？

先日、知人よりエンジン、フレームの交換についての相談を受ける機会がありました。単純にエンジンやフレームの交換をするという作業はそれほど難しいことではありませんが、合法的……つまり車検を通して公道を走るとなると、なかなか難しいものがありますよね。

そこで今回はエンジンやフレームの合法的な交換についてお話してみようと思います。

エンジンスワップとは？

まずはエンジンの交換についてからお話しましょう。エンジンが寿命を迎えた、また、エンジン自体は良好でも、別のエンジンに積み替えてパワーアップを計りたい！といった際にそれまで搭載されていたエンジンを外し、別のエンジンに載せ換えることをエンジンスワップと言います。排気量が大きいエンジンを搭載すればパワーアップも見込めますし、新品のエンジンに交換するだけでも愛車の性能は一気に向上することでしょう。新品とまでいかなくても、程度の良いエンジンに積み替えるだけでも効果は絶大です。

と、まぁ、かかる費用を一切無視すれば良いことずくめのエンジンスワップですが、合法的に公道を走るには様々な手順を踏まなければなりません。

まずは、改造申請の審査を受け、構造変更申請をとって公認車検を受ける必要が生じます。この申請には下記の書類が必要となります。

●エンジンマウントの強度計算書

●載せ換えるエンジンの詳細な資料

●使用する駆動系（チェーン、スプロケ）の資料

これら資料を提出の上、改造申請の審査を受けることとなります。審査には一週間から二週間かかるそうです。また、自治体によって審査も異なります。同型のエンジン交換であれば、それほど難しくはないかもしれませんが、別種のエンジンに積み替えるとなると、なかなか手間がかかるかもしれませんね。

エンジンスワップを考えている方、まずは実績のあるショップに相談されることをオススメしましょう。

パンヘッド フロント シリンダー 1,200cc

品番：3100-7500

メーカー：GUTS CHROME

価格：¥17,583（税込）

当サイトでもエンジン本体は取り扱っていませんが、パンヘッドのフロントシリンダー1,200ccなどは取り扱っています。オーバーホール時に交換できる頼れるアイテムです。スタンダードボア径です。STDサイズのピストン・ピストンリングも取り扱っていますよ。

フレーム交換

続いてフレームの交換についてです。公道を走る際に必要となるバイクのナンバーは、フレーム……正確にはフレームに刻印されている車体番号（フレームナンバー）に対して交付されるものです。したがってフレームを交換するということは、登録上では別のバイクになるということです。

したがって、交換するフレームに交付されたナンバーを返納、廃車処分し、交換用のフレームで新規にナンバーを新規登録する必要が生じます。当然、書類なしのフレームでは車検は通りませんし、従来のナンバーも使えなくなります。フレームはパーツという考えではなく、フレームこそが車両というわけです。フレーム交換＝乗り換えという感覚が必要になるわけですね。

あくまでも書類上のお話ですが、フレームこそがアナタの愛車というわけです。こちらもエンジンスワップ同様、実績のあるショップに相談してから実行することをオススメします。