ハム缶?鉄仮面?ホースシュー&ランチボックス? 【知られざるハーレー・パーツ愛称図鑑】

投稿日:2026-09-01

「ゴキタン」「亀の子」——以前の記事で、ハーレーのタンクにまつわる愛称をいくつか紹介しました。実はこの手のあだ名文化は、タンクだけの話ではありません。

エアクリーナー、ヘッドライト、オイルタンク……見渡してみると、ハーレーのあちこちに正式な部品名とは別のニックネームが付いています。

今回は、そんなパーツやモデルにまつわる愛称を集めてみました。

ゴキタン?亀の子?バナナ?ハーレー乗りなら知っておきたいタンクの珍名称3選

 

ハム缶――エアクリーナーカバーの通称

1966年に採用されたエアクリーナーカバーの通称が「ハム缶」です。缶詰のランチョンミート、いわゆるハムの缶詰を思わせる形状から、こう呼ばれるようになったとされています。

一見すると地味なパーツですが、当時のカスタムシーンでは定番の交換対象になっていたのも興味深いところです。あえてこの「ハム缶」を残すカスタムもあれば、逆にスパルタンな社外品へ交換するスタイルもあり、時代ごとの流行を映す鏡のような存在でもあります。

 

鉄仮面――ヘッドライトナセルの通称

1967年にXLHへ採用されたヘッドライトまわりのナセルカバーの通称が「鉄仮面」です。エンジンまわりや車体全体の無骨なルックスに溶け込む重厚な見た目が、「鉄の仮面」を連想させたことが由来と考えられています。

しかし、この仕様は1971年には早くも姿を消し、XLCHと共通のすっきりしたヘッドライトまわりへと変更されました。わずか数年しか生産されなかったという短命さも、マニア心をくすぐるポイントです。

 

ホースシュー&ランチボックス――XLCHオイルタンクの通称

初期のXLCH(1958年〜)に採用されていた、美しい曲線のオイルタンクは「ホースシュー(馬蹄形)」と呼ばれていました。マグネトー点火でキックスターターのみの装備だった当時の車体は、灯火類などに使うバッテリーも小型だったため、オイルタンクをシート下にコンパクトに収めることができました。

その後、時代とともに形状は変わり、四角ばった「ランチボックス(弁当箱)」と呼ばれるタイプへと移り変わっていきます。この変遷をたどるだけでも、車体の歴史やメカニズムの進化が垣間見えて興味深いところです。

 

XLCHレプリカオイルタンク

品番:IC-010

メーカー:R&U PRODUCTS

価格:¥92,400税込)

適合:純正

XLCHレプリカオイルタンク。IRONHEAD CHINA製のレプリカオイルタンクです。純正のレストアにオススメです。マグネトー点火用なのでバッテリーは搭載できません。タンクキャップ付き。マウントハードウェアが付属します。

 

ヨンパチ――1948年型パンヘッドの通称

パーツの愛称から少し離れますが、モデル自体の代名詞ともいえるのが「ヨンパチ」です。1948年は、ハーレーの歴史を語るうえで欠かせない「パンヘッドエンジン」がデビューした年であり、伝統的な「スプリンガーフォーク」が採用された最後の年でもあります。

年式の下2桁をそのまま読んだだけのシンプルな呼び方ですが、ビンテージハーレーを愛好する人たちの間では、「ヨンパチ」という呼び方で親しまれています。

シリンダーヘッドが鋳鉄製からアルミ製へと進化を遂げていたのに、足まわりは伝統的なスプリンガーフォークを装備している——1948年(ヨンパチ)は、新しいパンヘッドと伝統的なスプリンガーフォークが同居する、過渡期ならではの魅力を持った年式なのです。

 

まとめ

正式な型式名だけでは伝わらない「その部品をどう見ていたのか」という、当時のライダーたちのユニークな目線が、こうした愛称にはしっかりと刻まれています。

こうした呼び名を知っているだけでも、ショップで車両を眺めたり、マニアックなパーツを探したりするときの見方がぐっと深まり、楽しみ方もさらに広がります。

まだ読んでいない方は、タンクの愛称についてまとめたバナナタンクなどの解説記事もあわせてチェックしてみてください。

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