ショーバイクで見かけるスプールハブって違法・合法？

ショーバイクに一目惚れしてしまった……なんていう経験ありませんか？ショーバイクとは、（明確に定義されているわけではありませんが……）様々なカスタムコンテストなどに出品されるモーターサイクルのこと。普段公道を走っている車両に手を加えて出される場合もありますが、コンテストの趣向やレベルにより、モーターサイクルの美しさを極限まで高められています。

そのため走行性能は二の次・三の次、というショーバイクもあります。何せ、公道走行に必要な装備を考慮する必要がありませんから、ライトやミラー・ウィンカーは勿論、ブレーキだって装備する必要はないのです。

スプールハブってなんだ？

さて、今回のお題は“スプールハブ”です。時々ショーバイクが装備している、フロントがスカスカのアレですね。スプールハブとは、ブレーキ装備を前提とせず、シンプルを極めた（日本の公道走行を前提としない）ハブのことです。

さて、スプールハブの何たるか、をお伝えしましたので、今回のお題である「スプールハブって違法・合法？」に移ります。その答えは……別にショーバイクに装備する分には、何ら問題ありません。それを所持しているだけで捕まることはありませんし、ワイセツ物ではありませんから、ショーバイクに装備して人に見せたって大丈夫です。

違法になるのは、スプールハブを装備して制動装置を装備しないで公道を走行した場合です。制動装置の装着義務ついては今さら述べるまでもありませんが、前後に制動装置を装備していない車両は公道走行不可です。これはモーターサイクルのみならず、自転車でも同じです。以前、前輪に制動装置を装備していない”ピスト”と呼ばれるタイプの自転車が話題になったので、ご存知の方も多いことでしょう。

それで、まどろっこしく「スプールハブを装備して制動装置を装備しないで公道を走行した場合」と記載したのは、スプールブレーキを装着しつつ、制動装置を装備すれば、厳密には公道走行が可能だからです。まぁ、そんな面倒なことする人など居ないでしょうが……

スプールハブはショーバイクのもの！

ということで、見た目の美しさを極めたスプールハブ。海外では公道走行していますが、日本では違法となります。スプールハブはショーバイクのもの！　そう考えておいて間違いありません。