カバーにステーにマニホールド…クラック(亀裂)が起こる理由を知ろう

消耗品は食品みたいなもので、一定程度の期間や走行距離に達したら、交換しますよね?タイヤやエンジンオイルなんかが消耗品の代表選手でございます。
では、カバーやステー類、マニホールドやワイヤーハーネスなんかは、どうでしょう?放置なんかしていないでしょうね?筆者は……完全に放置しています。それらは半永久的に無事であってくれるものと信じています。
ところが……そうしたパーツにクラック(亀裂)入ってしまうことがあります。その原因は……様々です。そこで今回は、クラックが起こる原因について、ご紹介してみたいと思います。
プラスチックパーツのクラック
ハーレーは鉄の馬なんて表現されることもあります。が、国産車ほどではないにせよ、各所にプラスチック製パーツが使われているのも事実。例えば、カバー類などは、その一例です。
で、プラスチックパーツのクラック原因ですが……その前に、プラスチックとは何かといいますと……それは”Plasticy”=”塑性”を持つ合成樹脂。で、使われる用途によって材料も性質も異なります。ここでは、専門家が執筆しているウェブサイト「研究・開発従事者向け みんなの試作広場」さんを参考にさせていただき、記載して行きます。
PP、PE、PETなどは汎用プラスチックと呼ばれ、大量生産が可能で安価。一方で、PA、FRなどのエンジニアリングプラスチック(略してエンプラと呼ばれる)もありまして、それらは強度や耐久性、耐熱性、それに寸法精度などが求められる場所で使われます。
で、プラスチックパーツのクラック原因ですが、専門家によりますと……
- 材料自身の経時変化:時が経つことで、熱可塑性樹脂の反応が続行したり、熱硬化性樹脂・ゴムの硬化反応が進行したり、またゴムやPVCにおける可塑剤の揮散が、その具体的な理由。
- 外的要因による変化(単一要因):コレは簡単に言うと、熱・光・水・有機溶剤などの影響。
- 外的要因による変化(複合要因):単一要因の組合せ、つまり屋外暴露 (紫外線+雨+空気)など。
の三つに分けられるそうです。専門家目線では、これら三つの劣化によりクラックが入るというワケです。
私たちバイカー的には、クラックの原因としては、劣化だけではありませんよね?当たり前過ぎますが、転倒などによる衝撃でクラックが発生することがあります。
ゴムパーツのクラック
続いては、マニホールドのクラック。コチラはアイドリング不良なんかの原因となり、非常に頭の痛い問題となります。年式の行ったバイクでは、注意しておきたいポイントです。
それでマニホールドは何で出来ているかというと……ゴム製ですよね。で、ゴムとは何かと言うと……高分子物質であって、(1)室温で大きく変形して、その変形から応力を除くと急速に元の形まで戻ること。(2)熱や相当の力を加えると再成形できない、という材料でございます。
続いて、ゴム製パーツの劣化ですが、今度は日本ゴム協会さんの論文を参考にさせていただきます。それによりますと……
- 外力の作用あり:劣化・廊下;酸素・オゾンによる酸化作用や放射線による化学作用
- 外力の作用なし:疲労破壊・塑性流動;小さな外力が一定時間加わることで材料の機能が徐々に低下
という二つの原因が考えられ、1と2は、互いに関係しているのだそうです。
バイカー目線で軽く言い切ってしまえば、長い時間が経てば、酸化作用や振動などで、劣化するってことですね。これによりクラックが入ってしまう、ということになります。
プラスチックやゴムパーツも消耗する!
ということで、今回は真面目に、プラスチック製パーツとゴム製パーツに、何故クラックが入るのかを、専門家の知見をベースにして、ご紹介してみました。
プラスチック製パーツやゴム製パーツは乗っていれば消耗する、ということが分かりましたね。時々、チェックすると良いと思います。