ハーレーのキャブレターを自分でメンテナンスしてみよう!

そろそろハーレーを引っ張り出して、春に備えようかな……なんて方も少なくないことでしょう。季節はすっかり春なのであります。
冬に入った直後こんな記事をアップしていましたが、皆さん、キャブレターのガソリンは確実に抜いてありましたか?サボっていたお馬鹿さんは、春になると痛い目に合いますよ……この記事で記しましたとおり、ガソリンが固着して、キャブレターのメンテナンスが必要になってしまうのです。
そこで今回は、ササっと簡単に、キャブレターのメンテナンスをDIYでチャレンジする方に向けた記事を書いてみまっす!
キャブレターのメンテナンスは自分で出来るのか?
さて、キャブレターのメンテナンスですが……そもそもソレって自分で出来るのでしょうか?答えは……人によります。自慢ではありませんが、筆者は出来ます。幾つかキャブを破壊したり、パーツを紛失して買い足すなどの授業料も払いましたが……
ということで今回は、キャブレターのメンテナンス作業と共に、必要となる用品やケミカルを交えて説明して行きます。
まずキャブレター単体を取り外します。作業そのものは簡単。ケーブル類を取り外して、固定スクリューを緩めることで、パンパカパーンとキャブ単体を車両から外すことができます。
次、キャブクリーナー。メンテナンスを開始する前に、ササっとキャブ外観を綺麗にしておきましょう。上掲の過去記事でご紹介していますが……
TOYO キャブクリーナー 泡タイプ
品番:TAC-525
メーカー:東洋化学商会
価格:¥874(税込)
こうした泡タイプが使いやすいです。シュッと吹き付けて、暫く置くと、汚れが浮き上がってくれるのです。
3ピース洗浄ブラシセット
品番:36-512
メーカー:GUTS CHROME
価格:¥540(税込)
頑固な汚れには……こんなブラシで擦ってあげれば良いでしょう。歯ブラシタイプで真ちゅう、ステンレス、ナイロン毛の洗浄ブラシセットです。
[全長] 185mm・[材質] 毛:真ちゅう、ステンレス、ナイロン。ハンドル:P.V.C、[毛の長さ] 15mm。
続いて、簡単なところで、フロートを覗いてみましょう。フロートチャンバーを取り外します。この時、チャンバー内に残っているゴミなんかから、キャブレターの状態が推察できるのであります。もちろんフロートチャンバーはキレイにしてあげます。
続いて……ここからは、ちょっとしたコツをお伝えしておきまっす!それは……動画で撮影しておくってこと。(細かい作業についての言及は割愛しますが……)これからジェット類を外して行くのですけど、その様子を逐一撮影しておくのです。どれを何回緩めた、とか、言葉にしながら動画で撮影しておきます。
そうしたジェット類の取り外しに必要となるのが……
キャブレタージェットドライバー
品番:12-650
メーカー:GUTS CHROME
価格:¥1,080(税込)
コチラ!ジェットドライバーでございます。キャブレターのパイロットジェット(スロージェット)の締緩におすすめです。規格のドライバーでは、かみ合いが甘く、又、ジェットは真鍮で出来ている為ナメ易いという問題がありました。
この商品は、通常のものより先端を少し厚くし、幅をジェット径にに合わせた事で、しっかりとかみ合い、ジェットも傷めずに脱着できます。ビットは1本で2種類のジェット(5mm/3.5mm)が柄の差し替え式でご利用出来ます。全長は 170mm。
パイロットジェット以外にもパイロットスクリュー・エアースクリューエアージェットなどにも使えますので、キャブレターのメンテナンスに挑戦する方にとっては必需品と言えましょう。お値段もお手頃ですので、お一つどうぞ!
さて、こうして外したジェット類と、混合気・空気の通路を上掲のキャブクリーナーで入念に洗浄。そして……動画を見ながら、元あった通りに組み付ければ完成、ということになりますが……
CVキャブレターリビルドキット
品番:JGI-27006-88
メーカー:James Gaskets
価格:¥5,605(税込)
その組み立てる時にですね……パッキンやガスケットなんかは、必ず新品に交換しておくと良いのです。当店では、CVキャブのリビルドに最適なキットを販売しておりまっす!
89-06年純正CVキャブレター車両に対応しますので、是非どうぞ!
バタフライキャブ対応のキットも販売していますので、対象車種をご確認のうえ、是非ご利用ください。
また、ジェット類なんかは摩耗したりします。そうした時は……
CVキャブレター用アイドルスクリュー
品番:6100-1003
メーカー:GUTS CHROME
価格:¥1,080(税込)
こうした補修パーツを利用すること。本製品は、CVキャブレターのアイドルスクリューですが、ノーマルと差し替えるだけで簡単にアイドリング調整が出来る優れモノです。長さ160mmです。
キャブレターのメンテナンスには経験が必要!
ということで今回は、ご自身でキャブレターのメンテナンスをする際の注意事項と、必要な用品・パーツなんかをご紹介してみました。
繰り返しますが、大切なのは……
・「何が何処にあったのか、どんな状態だったか」をしっかり記録しておき、元の通りに戻すこと。
・ガスケットやパッキンに留まらず、ジェット類などもケチらず新品を利用すること。
この二点です。
それでですね……やってみて上手く行かなかったら……実は結構面倒なことになります。というのも、プロショップの方々は、こうした状態で持ち込まれた車両のメンテナンスが大嫌いなんですよね……
ということで、出来ることなら、単気筒の原付なんかのキャブで予習してからハーレーに挑む、ってのが良いかなと思います。皆さんの健闘を祈りまっす!