これを抑えれば大丈夫!バイクの完璧な保管術

投稿日:2018-12-18

朝晩の冷え込みが厳しくなってきて……いよいよ本格的に冬になってしまいましたね。北海道や日本海側の一部地域では積雪が凄いですから「冬になるとバイクは保管する」のが一般的。冬眠ですね。

そこで今回は「これを抑えれば大丈夫!バイクの完璧な保管術」と題して、そのテクニックをご紹介いたしましょう!積雪の多い地域でなくても、寒い時期は乗りたくないという方はご一読くださいね!

 

タイヤに空気を入れておくべし!

まず最初にすべきなのは、タイヤに空気を入れること。実に地味な作業なのですが、もちろん理由はあります。

冬眠といいますだけに、概ね12月から3月まで、丸っと4ヵ月もの間、ほぼ同じ場所でバイクは過ごすのです。で、タイヤの接地面が4ヵ月間かわらないと、そこがひび割れたり、後の偏摩耗の原因となってしまうのです。

なので、タイヤに空気を入れておくべし!なのです。

 

ガソリンコックをOFFにして、キャブ内のガソリンを抜くべし!

まずはガソリンコック。フューエルコックとも呼ばれるアレをOFFの位置にします。キャブレターを空っぽにしておくためです。ガソリンがキャブレター内に残ったまま放置してしまうと、それが固化して行く途中でネッチョリと粘性のある嫌な物体に変身してしまいます。それを避けるためです。このネッチョリ君が発生してしまうと、冬眠明けに始動不良となってしまいます。

ちなみに、ガソリンコックは一般的に”ON”・”OFF”・”RES”の位置があると思います。これをオフにする、という意味です。“RES”は駄目です。で、願わくば、フロート内のガソリンも抜いておくと更に良いです。ドレンボルトを緩めると、フロート内からガソリンが出てきます。できなければ、エンジンを掛けて、ここを空にしておきます。

負圧式の場合はコレができませんので、本件は無かったことにして大丈夫です。その代わり、タンクからキャブレターに繋がるフューエルホースを外して、エンジンを掛けてください。これでキャブレター内のガソリンを燃やしてしまうのです。

これでキャブレターの冬眠準備は完了です。

 

ガソリンを満タンにすべし! 

続いては、ガソリンを満タンにすべし!これはガソリンタンクの錆を防ぐための手段です。年単位で乗らないならば、ガソリンを抜いてタンク内にオイルをブっ込んで、完全に防錆してしまうところですが、冬眠の場合は違います。

ガソリンを満たしておくことで、それを行うのです。タンクが空っぽに近いと、当たり前ですが、空気が多くなります。それが結露します。これが錆の原因となったり、冬眠明けの始動不良に繋がってしまうのです。ガソリンは数か月程度ならば劣化しませんので、ご心配なく。

 

バッテリーを外すべし!

続いては、バッテリーの処理。普通に乗り続けていれば、バッテリーの寿命は数年程度です。が、中長期乗らないならば、車体から外して室内保管しておくと良いでしょう。

外すときは、必ず黒から赤の順番です。お間違えの無いようご注意ください!装着するときは、逆の順番です。

 

洗車してワックスを掛けるべし!

さてさて、これで、ほぼ準備が整ってきたのですが……冬眠前におススメしておきたいのが、実は洗車&ワックス掛け!これをしておくと、冬眠中の錆を防いだり、また冬眠明けの洗車が楽になったりします。

特にワックス掛けは重要です。一年の感謝の意を込めて、丁寧にワックス掛けしてくださいね。ついでに、各部の緩みチェックや、チェーンへの注油なんかもしておくと、なお良いです。

 

センタースタンドを掛けるべし!

そして最後!保管するときはセンタースタンドを掛けるべし!これはタイヤの所でお話したのですが、なるべくタイヤに局所的な負担を掛けないため。それと、当然のことながら安定して立ちますから、転倒を防げるというメリットもあります。

できることなら室内・ガレージ内に駐めておきたいところですが……それはお財布と相談ですね。無理ならば、なるべく雪や雨が直接当たらない所に駐めておきましょう。

 

しっかりとカバーを掛けるべし!

忘れていました……洗車して、ピカピカにワックスを掛けて、センタースタンドを掛けたら……しっかりとカバーを掛けておきましょう。これは雪・雨、それに紫外線から車両を守るためであり……盗難防止の狙いもあります。

屋外に保管する場合は、もちろん鍵は二重三重に掛けておくべきです。

 

時々カバーを開けて覗くべし!

さて、以上で準備は完了です。ここまでやっておけば、春になって冬眠から覚ます際、最小限の手間でエンジンも掛かり、乗り始めることができると思います。

が、最後に注意点が一つ。それは……冬眠中も時々はカバーを開けて、換気してあげましょう、ということ。これで錆の発生が多少は防げますから。

ということで、積雪のある地域の皆さん、本記事を参考にして、冬眠の準備を進めてください!

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