ハーレーには”Topper”というスクーターが存在した!

質実剛健、威風堂々、鉄の馬……ハーレーには様々な形容詞が付けられておりまして、畏敬の念を持って崇められる存在であるのですが……
そんなハーレーが原付スクーターを作っていた!ってご存知でしたか?
「Topper」はハーレー製のスクーターなのだ!
それがコチラ!1960年に販売が開始されて、5年間のみ生産された、正真正銘、ハーレーのバッヂのついたスクーターなのです!
この男性はアメリカ在住のイラストレーターさんでして、この「Topper」でミルウォーキーのダウンタウンにあるハーレー博物館に行って来たぜ、と記しています。
この2点は1960年代当時のハーレーによる公告。積極的に売り出していたようです。
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そんな「Topper」が搭載していたのは、大排気量Vツインエンジンではなくて……総排気量165ccとアメリカにあっては極めて小さなツーストローク・エンジン。そしてトランスミッションはオートマチックの無段変速でした。
また面白いことに、エンジンの始動は発電機のように、ケーブル引っ張る方式が採用されていました。現在の感覚ではキックで良いんじゃないのって思いますけど、そちらの方がお手軽感があったのでしょうかね?
今見ると素敵な角ばったエクステリアですが、残念ながら当時は不人気で、上述しました通り、わずか5年で販売中止とあいなったのだと言います。
基本的にはスチール製のボディですが、部分的に樹脂パーツも採用されていたそうです。
とは言え、ホンダが誇る世界の名車「スーパーカブ」の登場が1958年。これがアメリカで爆発的に売れた。そのスーパーカブはクリーンな4ストロークエンジンを搭載しており、モダンなエクステリアを採用していた。コレでは、勝てなくても仕方なかったのかも知れません。
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車体構成はご覧のように、チューブラースチール製のバックボーン式。特に機械的にチャレンジングな部分も無かったのでしょう。アメリカでも認知度の高いベスパは、スチール製ですがモノコックシャシーを採用していましたし、グリップチェンジでキビキビと走ることができました。
それでも……
このように無残な姿になってまで愛されているのが「Topper」。一部のちょっと変わったアメリカ人に愛されている珍車なのです。