トライグライドなんて目じゃない!積載量最強のサービカー

投稿日:2019-05-24

普通免許で乗れるハーレーとして、大型二輪免許を持たない方から支持されているトライグライド。三輪だから転倒しにくいというメリットもありますが、その積載量は物凄いものがあります。

コチラがお馴染みのトライグライド、のなかの1台、「Freewheeler™」。前1輪・後2輪の三輪のモーターサイクルでございます。

 

後2輪の間に巨大なトランクがありますから、タンデムしたうえ、ガッツリ荷物を積んで、乗用車気分でハーレーを味わえてしまう、実に親父心をくすぐるモデルです。

エンジンはMilwaukee-Eight™ 114。総排気量は1,868 cc、最大トルクは162Nmと、実にパワフル。ということで、現代を生きる三輪ハーレーは、完全なる趣味モデルとして生息しています。

 

サービカーって何だ?

それでは、本題のサービカーとは何か、と申しますと……それは1932年にハーレーが製造を開始した、まさにトライグライドと同じパッケージのモデル。前1輪・後2輪の三輪ハーレーでした。

しか~し、サービカーとトライグライドには大きな違いがあります。それは……

 

エンジンなんですね。サービカーが生まれたのは、なんと1932年のこと。未だナックルヘッドすら生まれる前のことです。が、ハーレーは当時、74ci=1,200ccのVLエンジンを有していたのですが、サービカーが搭載していたのは45ci=750ccの小さなエンジン。G型、GA型、GD型、GE型エンジンを搭載していたのであります。

これが何を意味するかと言うと……高速性能よりも耐久性と整備性、それにお値段に配慮した車両だった、ということなのです。早い話、ハーレーが作っていた商用車なのであります。

さて、ハーレーが製造していた商用車というと、この1932年に製造が開始されたサービカーが余りにも有名なのですが、ちょっと余談ですが、別のモデルが存在していたのであります。

 

それがコチラ!ハーレーが1915年に生産を開始したモデル「パッケージトラック」でございます。

ハーレー本社の資料によりますと、1915年までにUS Postal(郵便局)が当時既に4,800台ものハーレーを郵便配達に使用していたのだそう。それ向けに専用設計されたのが、この「パッケージトラック」。「パッケージトラック」には二つの仕様があるそうで、写真は”フォアカー”と呼ばれるタイプ。前に巨大な荷台があり、ご覧のように前2輪・後1輪です。貴重な写真と共にご紹介しておきます。

それでですね……「サービカー」は、この「パッケージトラック」と同じコンセプト=商用車ですが、より運転のしやすさを実現する、前1輪・後2輪にしたもの、と言えます。1932年に生産が開始され、1974年まで生き永らえた、ハーレー史上最長寿命を誇るモデルであります。

 

https://platform.twitter.com/widgets.js

 

https://platform.twitter.com/widgets.js

このようなモデルでして、サービカーは商用のほか、ポリス仕様として販売されていました。

今では、その存在感アリアリのリア周りを活かして、ユニークなカスタムを施されている車両も少なくありません。

ということで、今回は手短ですが、ハーレーの商用車「サービカー」をご紹介しました!

このページのTOPへ