今再び注目を集めるフラットトラックレーサーとは?

一言で「ハーレーが好き」といっても、そのなかには様々なジャンルが存在するのはご存知の通り。カスタムで見ても、定番のチョッパーからボバーやバガーなど、次々と新しいジャンルが登場しています。
一方で一定数、スポスタ好きという方がいらっしゃり、これは一つのジャンルとしてしっかりと確立されているわけですが、近年そんな彼等が注目しているのが、“フラットトラックレーサー”なのであります。
そこで今回は、フラットトラックレーサーの周辺について、ゆる~く書き連ねて行きます。
フラットトラックレースとは
ハーレー好きが注目するフラットトラックレースというのは、AMAが主催するプロが走るAmerican Flat Trackのこと。コレが実はアメリカ最古のモータースポーツと言われておりまして、アメリカの国内選手権として組織化されたのは1954年ですが、その源流は1900年代。実に長い歴史を誇っているのであります。
で、競技方法は、基本的にはアメリカ人の大好物であるオーバルコースをグルグルするのでして、現在は、AFT Twins、AFT Singles、AFT Production Twinsの3クラスが存在しています。このグルグルが一つの面白さになります。フラットトラックがダートであることから、スロットルを思い切り開いたまま、カウンターステアをあててコーナリングして行くのですが、その際に少なからずライダー同士が接触したりもします。
そこでの、引いた、引かない、あいつには負けるな……といった部分が、アメリカ人の心を大きく揺さぶる……そんなレースなのであります。
アメリカメーカーが海外勢を打ちのめす!
そしてもう一つ、今、American Flat Trackが盛り上がっている理由は……アメリカ勢が日本を始めとした海外勢をやっつける、という……アメリカ人のためのレース、である点も見逃せません。
先に新たなレーサーを投入したインディアンが強さを見せる一方で……
ハーレーも上位を伺うことがあります。
そして世界のモーターサイクル市場を席捲している日本勢は……ヒールにすらならないやられ役に徹しているのであります(笑)
新車にもフラットトラックレーサーの影響が!
フラットトラックレーサー人気の影響は、新車にも表れています。それはインディアン「FTR1200S」なんかが顕著ですね。
ハーレーも「ストリート」の水冷エンジンにはフラットトラックレーサーのテクノロジーを……なんて言っていました。ちょっと無理がありますが……
とういことで、今回は、フラットトラックレーサーが今キテいるのではないかと……そういうお話でした。個人的には、そっち系のカスタムが今一度盛り上がると面白いなと期待でしてまっす!