【初心者必見!】シート選びは見た目ではなく中身が重要!!

投稿日:2019-07-23

ベテランのハーレー・バイカーの皆さんなら、シートの重要性を充分に理解していることと思います。その見た目はバイク全体の雰囲気を決める重要な要素となるのです……という話ではなくて!

今回は乗り心地のお話。それにはシートの中身が重要なのであります。

 

シートは少なくとも3層構造なのだ!

さて、中身が重要と言ったって、シートがどのような構造になっているのか、それを知らなくては選びようもありません。まずは、そこからお話しましょう。

シートの一番上にあるのは表皮。男性の股間と同じように、基本的に大切な物には皮が被っているのであります。バイク用シートの場合、シートレザーなんて呼ばれています。

で、一番下にあるのは、シートベースと呼ばれる物体。ベース=土台ですね。これはザックリ言えば鉄板。これが土台となってシート全体の形状を保持するのに役立っています。

そしてシートレザーとシートベースの間に挟まれているのがクッション材。ウレタンとかスポンジ、あるいは”アンコ”とも呼ばれています。この質と量が、概ねシートの乗り心地の良し悪しを左右しているのであります。

ということで、バイクのシートは(少なくとも)3層構造になっているのです。ただし、実際には、ウレタンの上にスポンジが載っている場合があったり、特殊な衝撃吸収材が部分的に使われていたり、シートによって構造は異なっています。

 

クッション材が座り心地を左右する!

次は、乗り心地を左右する次はクッション材について。これに色々と種類があるのであります。

まず古いバイクで多いのがスポンジ。シートベースの上にPP成形パーツがあり、その上に載せられています。コレは最も安価ではありますが、衝撃吸収という面ではやや劣るタイプです。

次がウレタン。低反発の枕とか世の中にありますけど、例えば、あれが低反発ウレタンであります。これをシートのクッション材に使用することで、大切なお尻をグッと支えながらも、それでいて適度な弾力を有することから、優れた乗り心地を提供できるのであります。ちなみに、シートに使用されるウレタンフォームは規格で反発力が統一されているわけではありませんから、コダワリのカスタムシート屋さんなんかでは、ハード・ミディアム、などとランク分けして選べるようになっています。

最後にご紹介するのは、特殊なクッション材、T-NET。これは(有)野口装美さんが使っているクッション材です。低反発ウレタンと比較して、薄くても反発力を保持し、しかも温度に依存しない、という優れモノです。HRCのCRF450Rallyに採用されたことで、その筋の人には知れ渡った逸品でございます。

 

アンコ盛りってなんだ?

続いては、乗り心地をアップさせるための秘策、アンコ盛りについて説明しておきまっす。上記のように、衝撃吸収力に優れたクッション材に変更すると、それはそれで効果があるのですけど、残念ながら高価なのであります。

そんな場合に、DIYでもやれる(人もいる)、つまり安価に乗り心地をアップできるのが、アンコ盛りです。シートレザーを留めているタッカーを外して、シートにアンコ(スポンジ)を足して、シートレザーを張り直せばよいのです。シートレザーを交換しなければならない場合もありますが、それでも挑戦する価値はあると思われます。

 

アンコ盛りはシート破れ対策に最適!

ちなみに、シート盛りは、乗り心地アップだけでなく、シートが破れてしまったときにも、大いに効果を発揮します。シートが破れて即修理すれば問題ないですが、筆者なんかもそうですけど、結構、放置してしまうもの。すると、そこから水分が侵入して、シートスポンジがグザグザになってしまいます。

そんなとき、上記のようにシートレザーを外して、腐ったスポンジを新品に張り直す=シート盛りしてあげて、シートレザーも好みの品物で新品にすれば……それは素敵なオリジナルシートができてしまうわけです。

 

ナイスなシートをオリジナルで作ってみよう!

ソロシート 鉄板のみ

品番:2500-2004

メーカー:MAXSPORT

価格:¥3,719 (税込)

鉄板のみ=シートベース単体です。後方がアップ (縦約295mm×横約235mm)します。リア2本ボルトピッチ約180mm。シート作成時のベースにどうぞ!

 

KRシート 鉄板

品番:2500-3001

メーカー:GUTS CHROME

価格:¥6,220 (税込)

こちらも同じシートベースですが、KRシート用の鉄板です。縦:約38.5cm、横:約33cmです。

 

HardRide レザーソロシート タックロール

品番:HR-001

メーカー:AUTHENTIC MARKET

価格:¥20,365 (税込)

最後にご紹介するのは……「自作なんか面倒だな……」という方におススメしたいカッコいいカスタムシート。東京杉並HARD RIDE製レザーソロシートです。シートレザーは本革ですので乗るほどにビンテージの質感は増し、体の一部の様に車体に馴染んでいきます。

それでいて中身にもこだわり、柔らかすぎないウレタンが、しっかりとしたホールド感で長旅の疲れを緩和してくれのであります。

 

シートの補修やカスタムはプロに任せるのが無難……

ということで今回は、シートのアレコレについてご紹介しました。シートの補修やカスタムって簡単に見えますが、実は奥が深いものです。なので筆者なんかはDIYでやって何度も辛い思いをしたことがあります。

なので、初心者の方であれば失敗を覚悟して挑戦するとか、プロにお任せもアリではないかと思います。

 

画像参考-Unsplash
このページのTOPへ