今更だけどディスクブレーキのポットってなんのこと?

投稿日:2019-09-27

「対向4ポットキャリパーによりストッピングパワーの向上を果たしている」とかなんとか……筆者もカスタムバイクの記事で書いたりしているわけですが……先日、とある顔見知りの若い衆に「ポットってナンスか?」と聞かれてアレってなったことがあります。

そこで今回は「今更だけどディスクブレーキのポットってなんのこと?」と題して、ディスクブレーキの仕組みについて簡単にご説明してみたいと思います。

 

ポット数はブレーキ性能に直結する!

今更ながらではありますが、モーターサイクルのブレーキは、非常に大雑把に申しますと、ドラムブレーキ→ディスクブレーキと進化してきた経緯があります。で、ドラムブレーキの場合、より高性能化を求めて、ホイールシリンダーを2つ、リーディングシューを2つ持つ、いわゆるツーリーディングシュー(2LS)ドラムブレーキが生まれたわけですが……それより更なる高性能化を求めて生まれたのが、ディスクブレーキであります。

では……ディスクブレーキとは、どんなブレーキなのかと申しますと、それは……ホイールと一緒に回転するディスクローターを、ブレーキキャリパーに組み込まれたブレーキパッドで両側から挟み、そのブレーキパッドをローターに押しつけることによって制動する(減速・停止させる)ブレーキシステムのこと。で、ブレーキパッドをローターに押しつけるのが、キャリパー内に搭載されているブレーキピストン。このピストンの数のことを、ポットと呼ぶのであります。

これが「ブレーキのポットってなんのこと?」の解ですが、ちょっと物足りないですよね?何故、ポット数が多いと偉いのか、について、”ブレーキ”を社名に取り入れた東証一部上場企業、曙ブレーキ工業さんがバッチリ説明してくれていますので、大変恐縮ではありますが、以下、引用させていただきますと……

制動力を増すためにブレーキパッドの面積を大きくする場合、ピストンの数を増やし両側から均等に圧力をかけることができるオポーズドタイプが多く用いられます。ブレーキパッドの面積に応じて、片側に2個ずつ、計4個のピストンを持つ4ポットタイプや、片側に3個ずつ、計6個のピストンを持つ6ポットタイプなどがあります。

akebonoは、高性能車両向けに、片側に5個ずつ、計10個のピストンを持つ10ポットブレーキキャリパーも開発・供給しています。このブレーキキャリパーは、より高い負荷がブレーキにかかるために面積が大きなブレーキパッドが使用される、大型の高性能車を適応車両としています。

ということで、ポット数を増やすことで、ピストンの数を増やして両側から均等に圧力を掛けることができrと……そういうことなのですね。大変勉強になります。曙ブレーキ工業さま、ありがとうございました!

皆さんも、この知識を披露して、周囲のバイカーにドヤ顔してみてくださいね(笑)

 

参考-曙ブレーキ工業
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