大掃除してる?マフラーに詰まったカーボンの除去方法!

投稿日:2019-09-24

バイクのマフラーに詰まったカーボン、除去していますか?実は愛車の調子を良好に保つうえで、案外大事な作業のようなんですよね。

あらかじめ正直に申しますと、筆者は……ほとんどしたことがありませんが……

 

マフラーのカーボン除去は4ストローク車でも必要!

「マフラーのカーボン除去って、2ストローク車だから必要なんでしょ?」なんておっしゃる貴方……それは間違いです。もちろん2ストローク車では必須なのですけど、ハーレーをはじめとする4ストローク車でも、実行すれば恐らくきっと効果を体感できる作業なのであります。

4ストロークエンジンでは、ガソリンと共にオイルを燃焼させないことから、2ストロークエンジン搭載車ほどには汚れることはありません。それでも、カーボン除去を怠ることで、幾つかのトラブルの原因となるのです。それが……エンストの頻発や出力低下、それに加速性の悪化などです。

いずれも年数のいった、あるいは走行距離のいった中古車に見られがちな症状ですが、そうした車両もマフラーのカーボン除去をガッツリ行うことで、調子が良くなったりすることが考えられるわけです。

 

マフラーのカーボン除去は自分で出来る!

さて、マフラーのカーボンを除去する一番手っ取り早い方法。それは……マフラーを新品に交換してしまうこと!これは一つ完璧な手段であります。マフラー外観がヤレている場合や、消音能力が下がっている場合は、コレが最も有効かつ確実な方法です。ですが、当然のことながら、部品代がかさみます。そこで一般的には、装着されているマフラーのカーボンを除去しようと、そうなるわけです。

で、作業ですが……コレが案外簡単なのです。普通に工具を触れる人ならば、自分でもできてしまいます。その説明の前に一つ注意しておきたいのが……市販されているカーボン除去剤には、ガソリンに混ぜるタイプのものがあるのですが、そちらはマフラー用ではありません。あくまでも燃焼室、バルブ回りに適用するものです。間違えないようにしましょう。

さて、カーボン除去を始める前に、カーボン除去剤を入手しましょう。残念ながら当店ネットショップでは取扱いがありませんが、「サンエス化学工業 K-1」「メタルクリーンα」といった商品が有名です。

そしていよいよ、マフラーを取り外します。続いて、マフラーが入る大きさのバットを用意して、そこに溶剤を入れ、商品の説明に従い、溶剤をお湯で薄めます。で、この時、除去剤がしっかりカーボンに適用されるように、いわゆる“ドブ漬け”できると効果的です。また、お湯の温度が高いと落ちが良くなる特性を持った除去剤が多いように思います。いずれにせよ、説明書をしっかり読んで作業しましょう。

数時間この状態を保ったら、汚れが落ちていない部分をブラシで擦り落とし、水でゆすいで綺麗にしたら、完成でございます。

 

その効果は体感出来るほど!

いかがでしたでしょうか?今回は、4ストエンジン搭載車のバイカーさんが怠りがちな、マフラーのカーボン除去について、ご紹介してみました。ところが……この作業によりカーボンが除去されると、今度はキャブレターの調整が必要になったりもします。それは完調に向かうための一つの行程だと思って、頑張って作業してくださいね。

そして調子が出た暁には……その効果は実際のライディングで体感できるほどです。グウタラな筆者も過去に何度かカーボン除去を行いました。長年乗り続けたカワサキW1SAのカーボンですから、それはそれは驚くくくらいカーボンが出まくりでした。で、キャブ調整を行ったところ、その加速感、安定したアイドリング……今までの己の無精を恥じ入ったほどでした。

ですので皆さんも是非、挑戦してみてください!

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