何で選んでる?ヘルメットの規格とタイプ、その基礎知識を2分で知る

投稿日:2019-12-17

良い子の皆さんなら、モーターサイクルに乗る際に、ヘルメットを被らねばならないことはご存知のことと思います。が、どんなヘルメットでも良いのか、またどんなタイプのヘルメットがあるのか、しっかり理解しているでしょうか?

そこで今回は、ヘルメットの規格とタイプの基礎知識をササっとご紹介しちゃいます!

 

ヘルメットに関する法律

何故ヘルメットを被らねばならないかと問われれば「頭を守るため」ではあるのですが……一方で「法律で決められているから」と答える方もいらっしゃるはず。では、法律とは何か、どんな風に決まっているのか、ご存知でしょうか? それは『道路交通法 第七十一条の四』によって定められています。要約しますと……

大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動機付自転車の運転者と、大型自動二輪車、普通自動二輪車の同乗者は乗車用ヘルメットを被らなければなりません。乗車用ヘルメットの詳細は、内閣府令で定めます。

と書かれています。ということで、乗車用ヘルメットについて具体的に書かれているであろう内閣府令を見てみますと……

内閣府令(道路交通法施行規則第九条の五)乗車用ヘルメットの基準

 1. 左右、上下の視野が十分とれること。

 2. 風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること。

 3. 著しく聴力を損ねない構造であること。

 4. 衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること。

 5. 衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること。

 6. 重量が二キログラム以下であること。

 7. 体を傷つけるおそれがある構造でないこと。

となっています。上掲の1~7の要件に適合している乗車用ヘルメットであれば、どんな乗車用ヘルメットを被っていても問題ないと、そう理解しても良いわけです。ただし、事が起こった際に、それを客観的に説明できるかどうか、という問題は残ります。そこで定められているのが規格であると言えるでしょう。

 

ヘルメットの規格

さて、ようやく本題。ヘルメットには規格というものがあります。それが日本国内の主だったものでいうと、SG、JIS、PSCがありますね。以下、超簡単に説明して行きます。

 

SG規格とJIS規格は日本の規格

SG規格とは、消費生活用製品の安全性を認証する任意の制度です。一般財団法人製品安全協会が主体となって認証を与えています。乗車用ヘルメットでは、125cc未満と125cc以上の二つがあります。

JISとは、日本の工業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。コチラもSG規格と同じく、乗車用ヘルメットでは、125cc未満と125cc以上の二つがあります。

で、今一般に乗車用ヘルメットとして販売されているものは、このSGまたはJISの認証を得たものになっています。それが何故かと申しますと……事故の時などに、これが内閣府令が定めた要件に合致したヘルメットであることを、ユーザー自身が証明する必要がないから、であります。端的に言えば、出処不明のヘルメットでは保険が下りない可能性があると、そういうワケです。

なので日本でバイクに乗るならば、SG規格・JIS規格適合品であると良いのです。

 

MFJ規格はレース用規格

MFJ規格とは、日本モーターサイクルスポーツ協会 (MFJ) が定めている規格。ということで、サーキットにおける競技使用を前提とした規格です。

 

PSC規格は販売者に対する規格

続いては、PSC規格。これは、怪しい製品が販売されることで消費者が不利益を被らないようにするために定められた規格のこと。数多くの消費生活用製品が、PSC規格を取得していないと、日本では「それ用」として販売することができません。

なので、明らかな乗車用ヘルメットが「インテリア用に」などと言われて販売されているのは、そのためです。

 

EU規格はヨーロッパ連合の規格

EU規格は説明不要でしょう。ヨーロッパ連合で通用する規格です。厳密には、ECE R22-05で定められています。

EU内の国であっても、各国で独自規格を制定している場合もありますし、北米では別の規格を制定しています。

 

スネル規格はアメリカの民間規格

規格に関する最後は、アメリカのスネル財団が定めるスネル規格。これは世界で最も厳格である、と言われているため有名な規格です。

 

規格のまとめ

ということで、ここまでヘルメットに関する規格について駆け足でご紹介しました。

法律と規格との関係性を考慮すると、EU規格やスネル規格を得たヘルメットならば、日本国内で被っていても問題ないかな、というのが筆者個人の感想です。万全を期すなら、絶対的にSGだと、そういうことです。

 

ヘルメットのタイプ

さて、長くなってしまいましたが、ここからはヘルメットのタイプについて説明して行きます。

 

ハーフタイプは解放感抜群

品番:SPDT-02

メーカー:72JAM

価格:¥9,350(税込)

解放感抜群なのが、このハーフタイプ。半キャップとも言われますね。軽いうえ、比較的安価。ただし安全性が高くなく、筆者が知る限り、ハーフタイプは125cc未満対応品のみです。

ここに掲載したハーフタイプは、人気の72JAM製品。SP忠男のオフィシャル目玉デザインモデルです。

72JAMで取扱う、すべてのヘルメット関して6ヶ月毎にすべて、肌に触れるすべての部分(内装繊維素材、あご紐部分、合皮繊維、発砲スチロール部すべてに「一般財団法人ボーケン品質評価機構」という機関で、ホルムアルデヒド等のかぶれやアレルギー等、人体へ影響が無いかのテストを行い、すべてクリアしております。

ブルーベースグロス仕上げ、FREEサイズ(57〜60cm未満)、SG規格(125cc未満対応)、スポンジパッド2枚付です。

 

ジェットタイプはハーレーに良く似合うな!

品番:HMW-05L

メーカー:72JAM

価格:¥13,200(税込)

さて、ハーレーバイカーにとっては大本命的なヘルメットと言えば、間違いなくジェットタイプ。このように口からアゴ部分は露出していますから、それなりに解放感を得られます。またハーフタイプと比較すれば安全性も確保されますから、多くのハーレーバイカーがジェットタイプを選択していると思われます。

ここで掲載したのは当店ネットショップで大人気のモデル。COOLSリーダー佐藤秀光コラボモデルです。コンセプトは「風と話が出来る奴」。はためくチェッカーフラッグと回り続けるホイールをデザインしています。

本製品は、ブラックベースグロス仕上げ、XLサイズ(60〜62cm未満)、SG規格(全排気量対応)、スポンジパッド2枚付です。

 

フルフェイスは安全性抜群

さて、スポーツタイプのモーターサイクルを愛好するバイカーさんにとっては、ヘルメットと言えばフルフェイスでしょう。

その名前が示す通り、顔全体からアゴまで守ってくれるので、安全性は最高です。が、解放感不足、重たい、窮屈である、蒸れやすい、といった欠点があります。

 

ヘルメットのタイプ

ということで長くなりましたが、今回は、ヘルメットの規格とタイプのお話でした。

端的にまとめますと、安全第一を優先するのであればSG規格(125cc以上)のジェットヘルやフルフェイスがおすすめ !

 

画像参考-Unsplash
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